第136回 I.D Theft保険(個人情報漏洩保険)

文/安岡忠展(Tadanobu Yasuoka)

 

Identity Theftとは?

 インターネットの普及により、個人情報漏洩による被害が近年急増しています。被害の多くは、クレジットカード番号やソーシャルセキュリティー番号などの個人情報を使い既存のクレジットカードの悪用や、新規にクレジットカードを作成したり、ローンを申請したりする方法です。新規にクレジットカードやローンを申請された場合は、不正に気付くまでに時間がかかる場合もあり、気付いたときには自分のクレジット歴に未払いなど不利な記録が残ってしまうこともあります。クレジット歴を修正するのは簡単ではなく、多くの時間を費やし、時には弁護士を使わなくてはなりません。
 

犯罪の手口は?

 
 昔からの手口は、拾ったり盗んだりした財布からクレジットカードを盗む、ゴミ箱や郵便受けからクレジットカードのステートメントなどを盗むといった方法です。しかし最近はインターネットの普及によりハッカー行為で盗み出したり、フィッシングという手法でEメールやウェブサイトから個人情報を盗み出したりする手口もあります。ATMやガソリンスタンドのカードの挿入口に特別な装置を取り付けて番号を読み込む手口も多発しています。自分で気を付けていても、情報漏洩を防げないこともあります。情報を持っている会社から自分の個人情報が漏洩される危険性も多くあります。
 

Identity Theft保険とは?

 
 この保険は不正行為によるクレジット歴の修復費用などをカバーするものです。保険会社によってカバー内容が違いますが、ここではその中の1社の保険内容を紹介します。

クレジット歴を修復するために費やす次のような費用や時間を25,000ドルまで補償。
  収入補償(1週間につき1,000ドルまで、最高5,000ドルまで)
  弁護士費用
  子供の託児所、老人の介護費用
  公証費用、書留郵便費用
  ローンの再申し込み費用
  長距離電話の費用

 さらに、三大クレジットレポート会社からの無料クレジットレポート、レポート会社への詐欺被害報告、6カ月間のクレジット監視サービス、修復の専門家によるアドバイスなども含まれます。この保険会社のこの保険内容の場合、年間25ドルで加入できます。これは単独で加入するのではなく、ホームオーナー保険、コンド保険、レンター保険などの特約として追加する方法で加入します。家をお持ちでない方はレンター保険に加入するとこの保険も追加できます。既に家屋保険に加入されている方はIdentity Theft保険を途中から追加することも可能です。すべての保険会社で販売されているわけではないので、詳しくはエージェントに問い合わせてください。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

安岡忠展 (Tadanobu Yasuoka)

ライタープロフィール

全ての保険を取り扱う総合保険代理店「ダイワ保険代理店」代表。顧客の保険代理人として「お客様にとってベストなプラン」を提供する。目標は「全ての保険を取り扱うことでお客様のニーズを把握し、生涯のパートナーとしてお付き合いいただくこと」。

この著者の最新の記事

関連記事

注目の記事

  1.  アリゾナの州都フェニックスは、国立公園グランドキャニオンや、人気の観光地セドナへ行く「玄関...
  2.  ホテルから迎えのバンに乗り込んだのは、午前1時半過ぎ。暗闇の中、バンは出発した。向かう先は...
  3.  ソノマといえば、ナパと並んで、北カリフォルニアのワインカントリーの雄。オークランドに5年住...
  4. 今夏開催されるリオデジャネイロ五輪に、日本人を母親に持つ3兄弟が出場できるかもしれない。水泳選手として五輪出場を狙っているのはジェイ、ケビン、ミックのリザランド兄弟。3人ともジョージア大学2年生の20歳。三つ子の選手だ。
  5. 2016年9月4日

    第40回 ロールモデル
    8年前の11月4日、珍しい雨の朝、私は近所の家の車庫に設置された投票所に行った。初めて手にした選挙権...

デジタル版を読む

フロントライン最新号
ページ上部へ戻る