パワハラは小企業で頻発
上司の教育水準が影響か

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 小企業の社員は大企業に比べ上司から嫌がらせや精神的虐待を受ける可能性が高いという調査結果を、ネブラスカ大学の研究者らが発表した。
 ウォールストリート・ジャーナルによると、同大オマハ校のデイル・イーズリー、パトリシア・メグリッチの両准教授(いずれも経営学)が、社員50人以下の小企業で働く労働者131人とより大きな企業で働く198人に職場での虐待の有無を尋ねたところ、「上司から虐待を受けている」と答えた人の割合は、小企業で79%、より大きな企業では71%だった。さらに「ひどい虐待を受けている」の回答は小企業で15.3%と、大企業のほぼ2倍に上った。
 調査対象は大半がレストランや小売店の労働者で、3分の1は製造業から非営利団体までさまざま。虐待の内容も、残業の強要から怒鳴るといった威嚇的な行動まで幅広い。研究論文は専門誌ジャーナル・オブ・エシックス・アンド・アントレプレナーシップに掲載された。
 論文は、虐待が起きる大きな要因の1つとして教育の影響を指摘している。教育は上司の部下とのやりとりで重要な役割を果たし、「教育水準が高いほど自然と自己の利益以外を考えるようになる」が、 小企業は大手に比べて教育水準の低い上司が多いという。
 さらに、小企業では勤務評価が行われないことが多く、自己の行動の問題を意識していない上司が厳しい評価を受けて反省するといった機会が少ない。

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