外国に住むアメリカ市民の子どもが
市民権を取得するには

文/ミチコ・ノーウィッキ(Text by Michiko Grace Nowicki)

 移民国籍法322条は、アメリカ国外に住んでいる子どもの市民権について規定しています。アメリカ国外に住んでいる子どもの親がアメリカ人である場合は、国籍法322条により子どもの帰化資格が認められています。その場合は、アメリカ市民である親がフォームN-600Kを申請します。ただし、子どもがアメリカ国内で永住者として居住している場合は、フォームN-600を提出することになります。

 国籍法322条は、アメリカ国外に居住する子どものための市民権申請資格を、親子関係に基づいて確立するものです。この条項に基づいて市民権申請をする場合は、以下の条件を満たさなければなりません。

① 子どもの両親のうち少なくともどちらか一人が出産もしくは帰化によるアメリカ市民であること
② アメリカ市民である親が、少なくとも14歳以降5年以上の期間、アメリカもしくは外縁属領(アメリカ領土のサモア島やスウェインズ島)に住んでいたこと
③ 子どもの親が上記要件②を満たさない場合は、その親の親(つまり子どもにとっての祖父母)がアメリカ市民であり②の要件を満たしていること
④ 子どもが18歳未満であること
⑤ アメリカ市民である親の物理的および合法的保護のもとで、子どもがその親とアメリカ国外で居住していること
⑥ 子どもがアメリカに一時的に滞在しており、アメリカにいる間は合法的なステータスを維持していること

 アメリカ市民に養子として受け入れられた子どもは、同じく国籍法322条に基づいて、アメリカ市民権を取得する権利が与えられます。その場合は、子どもは16歳に達するまでに養子とされ、またその他の養子もしくは孤児のためのすべての要件を満たしている必要があります。

 もしフォームN-600Kの申請の提出から遡り5年以内に子どもの親であるアメリカ市民が亡くなっている場合は、アメリカ市民の祖父母または法的保護者によって当フォームを提出することができます。

 申請書が受理されると、アメリカ帰化移民局(USCIS)がケース番号を含んだI-797という受理通知を発行します。自分のケースについて問い合わせを入れる際に、このケース番号が必要となります。移民局がフォームN-600Kの内容を審査した後に、面接が行われます。面接では、子どもが合法的にアメリカに入国したことを示すためのフォームI-94が必要となります。

*本コラムは顧客からの質問を一般的なケースに書き換えたものであり、読者への情報提供を目的としたものです。特定事例における法的アドバイスが必要な場合は、専門家に相談してください。

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ミチコ・ノーウィッキ (Michiko Nowicki)

ミチコ・ノーウィッキ (Michiko Nowicki)

ライタープロフィール

ウィリアム・S・リチャードソン・スクール・オブ・ロウ卒業。米国移民弁護士協会所属、米国弁護士協会所属、ハワイ州弁護士協会所属。日本居住歴19年。バイリンガル。

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