葛飾北斎の娘がヒロイン
「Miss Hokusai」(10月14日公開)

文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)

© GKIDS

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日本では昨年5月に公開済みの本作は、1980年代に連載されていた漫画「百日紅(さるすべり)」が原作のアニメ映画。原作者の杉浦日向子は時代考証家でもあるので、作品で描かれる江戸庶民の生活がとても生き生きしている。

主人公は、江戸時代を代表する絵師、葛飾北斎の娘、お栄(えい)。父親の代筆をしつつ、本人も絵師として活躍しているが、23歳という年齢から恋愛やキャリアについて悩む。

父子の絆や確執、師匠と弟子の関係という人間ドラマだけでなく、盲目で病弱の妹とのシーンで涙を誘い、超常現象のネタで観客をビビらせる。着目はいいものの、2時間という制限のある映画では盛りだくさん過ぎて、まとまりがなく、すべてが中途半端な描き方になっているのが残念だった。また、お栄の声を担当した杏の声優としての力量に疑問を抱かずにはいられなかった。男勝りで勝ち気なキャラなのは分かるが、棒読み過ぎて冒頭、台詞が耳に入ってこなかっただけでなく、感情移入にも苦しんだ。

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はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

はせがわいずみ (Izumi Hasegawa)

ライタープロフィール

島根県松江市出身。映画ジャーナリスト・神主。NHKなどのアナウンサーを経て、映画・TV記者に。取材したセレブはのべ5000人以上。スターのインタビューや写真を全世界の媒体に配信する通信社Hollywood News Wire Inc. を経営 (一部をWhatsUpHollywood.comに掲載。動画インタビューはUTBでも放送中!!)。ハリウッドと日本の架け橋としてHollywood-PRを立ち上げ、PR・マーケティング、コンサルタントとしても活動中。
実家が神社(出世稲荷神社)なので神主の資格を持つ。島根県ふるさと親善大使「遣島使」。著書:TV『24』公式解説本『メイキング・オブ 24-TWENTY FOUR-』(竹書房)

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