ビールメーカー 4000社超の激戦時代
海外ブランドにも 大きなチャンス

TOP INTERVIEW Vol.2
アメリカ市場に勝負を賭ける日系企業のトップに聞く。
Sapporo U.S.A.Inc, President
大類 司 / Tsukasa Orui

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サッポロビール志望の動機と
入社当時の思い出

学生時代、セールスプロモーションやマーケティングという言葉に憧れを持っていました。入社当時、新製品ラッシュで、テレビ宣伝も多かったビール業界に特に関心を持ち、中でも黒ラベルやYEBISU等、品質本位のイメージの強かった当社を志望しました。

入社当時は日本のビールマーケットが右肩上がりで、毎年売上は伸びていました。その分業界内の競争も激しく、当時支店の営業マンであった私は、毎週土曜日は、酒販店や、スーパーでの試飲会、プロモーションの準備、特に夏場はイベントや、祭で生ビール販売の手伝い等で駆けずり回っていました。そこで、お客様が美味しそうにサッポロビールを飲む姿を見て、「ビールは、皆様の楽しい時間、楽しい空間造りに役立っている」と認識しました。

米国のビール業界の動向と
サッポロの立ち位置

ここ数年ビールの消費はフラットです。毎年、バドワイザー、ミラー、クアーズといった国内大手メーカーブランドが、販売数量を落とし、その分クラフトビールと呼ばれるローカルビールが台頭しその穴を埋めています。一番大きな理由は、消費者の嗜好の多様化です。米国の大手ブランドに代表される、軽くて飲みやすいビールから、クラフトビールの代表格、IPAというホップの苦味の効いたビールや、パンプキンビールのようにシーズナルなビールがブームです。現在も毎日新しいクラフトビールが誕生し、年間400 ~500種類が増加しています。米国では80年代は約50しかビールメーカーは存在しなかったのですが、今では4000以上となっています。変動の時代こそ、もちろん我々のような海外ブランドも、大きなチャンスがあり、当社も毎年数パーセント近く、販売量をアップさせています。

日本のビールの中でも、最も古くから米国に進出したビール会社のひとつであり、会社設立は1984年です。そして当社は米国において、1986年より約30年、アジアのビールブランドのなかで、販売数量No1ブランドです。

米国市場ならではの戦略
今後の課題とは?

当社の製品は、現在日本では販売されていない「シルバー缶」がフラッグシップです。そのスタイリッシュでユニークな形状が、米国の若者を中心に人気を博しました。オリジナルロングボードや、オリジナルナップサックを活用した販促キャンペーンや、Legendary Biruの広告宣伝の評価は、日本生まれのブランドが、米国でクールなブランドになっていると評判です。

また、地域的には、カリフォルニア、ニューヨーク等コスモポリタンな大都市、またアジア人の多い地域が、30年前から大きなマーケットですが、その他フロリダ、テキサス、イリノイ、ワシントン、マサチューセッツ等当社の求めるターゲット層が多い地域での販売も拡大しています。

今後の課題は、地域のグロサリーチェーン等での販路拡大です。 10年後にはアジア系のお店ならず、一般的なアメリカンなレストランでも飲むことができる、また全てのグロサリーで必須アイテムとなっていればよいなと思います。販売数量は、現在の倍増を狙いたいです。

PROFILE
2012年6月1日にSAPPORO U.S.A. INC.社長に就任。米国に赴任されるまでは2009年9月からサッポロビール(株)北海道本部マーケティング部長。生涯最高のビールは、「やはり毎年7月から8月に実施される日本最大級『さっぽろ大通ビアガーデン』で飲むビールかな」。

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