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日本の食
自然志向最前線
- 2017年2月1日
- 2017年2月号掲載
低カロリーでシンプルな材料
グルテンフリーの豆腐しらたき
Tofu Shirataki
コンニャクからつくられるカロリーゼロのしらたき。このしらたきを長らくアメリカの市場で販売していた米国ハウス食品が、しらたきに豆腐を練り込んだ 「Tofu Shirataki」を発売したのは今から15年ほど前だ。しらたきも豆腐しらたきも、グルテンフリーの消費者やダイエット中の人に注目されている。グルテンフリーとはつまり、小麦粉の成分であるグルテンを摂取しないという意味。小麦粉から作られているパンや麺類を口にしない人々は増加中で、米国のグルテンフリー市場は2013年には関連商品の売上が105億ドルだったものが、2016年には156億ドルになるとの予測数字も発表されている(foodnavigator-usa.com調べ)。
最近ではグルテンフリー製品の購入理由として“健康的なイメージ“が挙げられているが、従来はセリアック病(グルテン過敏生腸症)からくる胃腸障害の発症を回避するために「グルテンを摂取できない」消費者用に開発された。
そこで小麦粉が主原料のパスタが食べられない、または食べたくないなら、豆腐しらたきでできたパスタをどうぞ、ということで市場に登場したハウスの豆腐しらたきは、その形状もスパゲティ、フェットチーネ、エンジェルヘア、マカロニなど豊富なバリエーションを誇る。カロリーが低く、クリーン。つまり、主原材料は豆腐と水とコンニャク粉というシンプルさ。豆腐に使用している大豆は北米産のNon-GMO(遺伝子組換えを行っていないもの)だ。
これまで「ドクター・オズ・ショー」やフード・ネットワークなど数々の主要メディアにも取り上げられ、「パスタの健康的な代替品」としての座を確立した感がある。ちなみに米国ハウス食品がカリフォルニアで経営しているレストランチェーンのカレーハウスでも、追加料金1ドルで通常のスパゲティの麺を豆腐しらたきに替えることができる。
さらに、ここ数年の爆発的なブームを受けて、2016年12月に新発売されたのが3種類のフレーバーの「豆腐しらたきラーメン」だ。絶対的な自信作だと語るのは米国ハウス食品のPR&マーケティング担当マネジャー、ヨーコ・ディフランチャさん。「味は豚骨、醤油、スパイシー味噌です。最近はホールフーズのデリでもラーメンがサーブされているほど、アメリカでラーメン人気が高いところに目をつけ、豆腐しらたきヌードルでラーメンを完成させました。当社の製品開発部門で納得の行くまで思考錯誤の末に決めた3種類の味は、試食会でも大好評を頂きました。しかも、1食に付きカロリーが120~160と従来のラーメンの約4分の1程度であり、5~7gの繊維が含まれている点も大きな特徴です」
今後は、カロリーを気にするラーメン・ファンにも「豆腐しらたきラーメン」を積極的にアピールしていく意向だ。
House Foods America
www.house-foods.com
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