現地取材 レポート
今、全米が注目! テキサス最新事情
- 2017年3月1日
- 2017年3月号掲載
今後10年、20年かけて
大規模日系社会の形成に期待
TsuKuRu Texas Corporation
代表 光田一昭
www.tsukuru-usa.com
建設設計施工会社としてロサンゼルスを拠点に事業を行っていますが、日系企業の進出に伴い、建設業の需要が増加するとにらみ、2015年6月にテキサス州キャロルトンにもオフィスを設立しました。現在もテキサスに社員を置いて建設業を行っている日系企業はあまりないのではないかと思います。当初はカリフォルニアのオフィスから異動した社員を2名配置し、往復していた私を含めて計3名。約1年半後の現在は、私を入れて7名になりました。カリフォルニアのスタッフが現在8名ですので、このペースで行くとテキサスオフィスの人数が追い抜く可能性もあります。
現地での建設業の需要は増えていると感じています。現在は飲食店の建設や日本人の方が購入された家のリモデルが中心ですが、今後はオフィスや工場の建設も手がけていくことになると思います。
カリフォルニアとテキサスの仕事の違いとして感じるのは、建築基準法の違いはもちろんですが、ノーステキサスではヒスパニック系やアジア系の下請け業者が少なく、時間にあまりフレキシブルでない人が多いという点です。テキサスの業者の方が当たり前の働き方なのかもしれませんが、扱っている仕事柄、難しい場面にも度々直面します。
私自身はカリフォルニアと往復しているので、実際に住民として住んでいるわけではありません。しかし、月に数日から数週間ほど滞在して思うのは、日本人にとっても非常に住みやすい場所だということです。韓国系、中国系をはじめアジア人も増えているようですし、アジア系レストランやマーケットも充実しています。アメリカに慣れた日本人がここに移住してもさほど不便なことはないと思います。ただし、レストランなどは夜の9時過ぎには閉まってしまうところが多いようです。また、驚いたのは小学校や幼稚園のキャンパスでもフェンスで囲まれていないことです。カリフォルニアでの状況と比べると、ノースダラス周辺は比較的安全だということではないかと思います。
今後、テキサスにはトヨタの本社が移転しますし、10年、20年かけて日本人がますます増えていくだろうと思います。これから引越しやビジネス進出を検討されている方には、早めの決断をお勧めします。私がテキサスオフィスを作ってからのこの2年弱でも土地の値段が上昇しました。
将来的にテキサスを中心にビジネスを行っていくかどうか? それはまだなんとも言えませんが、いつかテキサス以外の州への進出もできたらと考えてはいます。
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