「〜してもらう」のか?「〜させる」のか?用法を気を付けたい使役動詞
- 2017年4月28日
「(人に)〜をしてもらう/〜させる」と英語で言う場合、“Have”、“Make”、“Get”、“Let”のいわゆる使役動詞を使って表現します。しかし、この4つの使役動詞のどれを使っても良いというわけではなく、状況に応じて適切な使い方をしないと、相手にとても失礼な表現となってしまうので注意が必要です。今日は、この使役動詞それぞれの使い分け方についてご説明しようと思います。
1) Have someone do something
→「〜をしてもらう」
人に何かをしてもらう時に使われるフレーズです。特に自分では出来ないことを依頼するニュアンスがあります。例えば、留学をしていて親に日本食を送ってもらった場合、「I had my parents send me Japanese food.」 と表します。
✔ 使い方:「主語」+「have/had」+「人(所有格)」+「動詞」
・Please have your boss email me the documents.(上司に資料をメールしてもらうようお願いします。)
・I’ll have Megan revise your essay.(メーガンさんにあなたのエッセーを訂正してもらいます。)
2) Make someone do something
→「〜させる」
人に何かをさせたり、やらせたりすることを表すフレーズです。相手がやりたがらないことを無理矢理やらせるニュアンスがあります。例えば、宿題をやりたくない息子に強制的に宿題をさせる場合は「I made my son do his homework.」となります。
✔ 使い方:「主語」+「make/made」+「人(所有格)」+「動詞」
・I made my friends clean up the house.(友達に家の掃除をさせました。)
・Don’t make him drink so much. He’s a lightweight.(彼はお酒が強くないので、あまり飲ませないほうがいいですよ。)
3) Get someone to do something
→「(どうにかして/なんとかして)〜させる・〜をしてもらう」
この表現は、人に何かをしてもらう時もさせる時も両方の場面で使われますが、依頼事をする相手を説得したり騙したりするなど“どうにかして”何かをさせるニュアンスが含まれます。例えば、薬を飲みたくない子供がいたとしましょう。薬を飲んだらご褒美をあげると説得して飲ませる場合は「I got my child to take the medicine.」と表します。
✔ 使い方:「主語」+「get/got」+「人(所有格)」+「to 動詞」
✔ 動詞の前に“to”を加える必要があるので気をつけましょう。
・Steve got his co-worker to stop smoking.(スティーブさんはなんとかして同僚にタバコを止めさせました。)
・Is there anyway you can get your teacher to teach us English?(どうにかして、あなたの先生に英語を教えてもらえないですかね?)
4) Let someone do something
→「〜させることを許す」
人に許可を与えて何かをさせることを表すフレーズです。“Allow”や“Permit”と同じ意味合いを持ちますが、“let”のほうがより口語的な表現になります。例えば「自分の新車を友達に運転させた。」は「I let my friend drive my new car.」と表現します。ここでは、強制的に運転をさせたのではなく、運転することを許したニュアンスになります。
✔ 使い方:「主語」+「let」+「人(所有格)」+「動詞」
・I don’t let my kid stay out after 9 p.m.(午後9時以降は、子供達の外出を許していません。)
・I’ll let you stay at my house as long as you keep it clean.(家の中をきれいにしておけば私の家に泊まってもいいです。)
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