厳選された至上のレストラン第5回
〜Sushi Tsujita〜

“一見さんお断り”とは謳ってはいないが、表に看板を掛けてないので少々見つけにくい店だ。「寿司つじ田」は、ロサンゼルス市内で大人気のソーテル通り沿いにある。この通りは最近とてもHIPで、アジア系の若い連中が中心に屯している。人気のラーメン店や回転寿司などは、平日でも長蛇の列となっている。

本格的な日本の寿司屋がソーテルに登場

この辺りの日本食レストランのなかでも特に人気店といえば、つけ麺で有名な「ラーメンつじ田」である。あまり知られていないが、同じ経営で「寿司つじ田」というのがある。このお店の寿司や割烹コース料理というのは、これはこれでまた極めた感がある。

小生古くからサンタモニカに住んでいた関係で、この辺りの寿司屋さんは詳しいが、正直申し上げてこの辺りには日本の美味しい寿司屋さんが少なかった。この店に初めて行った時、この地区でやっと日本人として誇れる、本格的な日本の寿司が食べられるレストランができたと喜んだのを思い出す。

食材の旨みを引き出した贅沢な料理

シェフの茂野吉範氏(通称・しげさん)は、高知県出身。愛嬌のある笑顔がとても素敵で若く見えるが、赤坂の割烹「逢初」で18年修行してきた実力派だ。

真骨頂は、季節感溢れる旬の食材を生かした“カリフォルニア風伝統割烹料理”である。基本は正統派の懐石料理であるが、アメリカ人のお客さんが多いこともあり、国境を越えたしげさんの主張を感じる。大胆に和牛やキャビアなどの高級食材や新鮮な魚介類を使ってのコースは、贅沢で美しく上品なテイストでありながら、食材の旨みをよく引き出している。豊富な種類の日本酒やワインで、贅沢で極上の時間を演出してくれる。

ここは会食でもプライベートでも使えるレストランだし、全然気取っていないので、昼夜いつ誰と行っても居心地が良い店だ。グルメ通の読者には、是非一度は試して頂きたい。

シーズンごとに食材が変わるメニューも魅力

今回は取材の為にコース料理を試したが、このコースもシーズンごとに変わるので気をつけていただきたい。

まず突き出しは、“生カキの土佐酢ジュレ”、“うにキャビアのせ”。なんとも“もったいない組み合わせ”という以外の言葉は見つからない。それぞれが主役になれる高級食材同士のコラボだが、決して喧嘩をするわけではない。

 

3種盛り(ボタンエビ、めばちマグロの漬け、カマス炙り/写真左)、マグロの土瓶蒸し(写真右上)、和牛のサラダ仕立て(トマト塩こうじドレッシング/写真右下)

 

トロの燻製(自家製スモーク/写真左)、カボチャマンジュー・ネギの餡かけ

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Kaz Tachibana

Kaz Tachibana

ライタープロフィール

1987年に渡米。ニューヨークにて商社勤務を経て、その後1995年にロサンゼルスにて起業。現在はデロリインターナショナルの副社長。日本酒、緑茶、日本食品のインポートをしている。また、日本食材サポーター店の認定団体として日本レストランの認定業務を行っている。デロリグループの関連会社では、アイグルメ(igourmet.com)というグルメ食品専門会社がある。その他の活動として、NPO ”Powerful Japan USA”を設立。特定非営利活動法人”元気な日本を作る会/Powerful Japan”と提携し、日本企業の米国進出の応援をしている。

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