寿司、ラーメンに続け
日本の「定食」の認知度向上へ

New Business Close Up
アメリカで新たな事業を手がける人物をクローズアップするインタビューシリーズ。今回はアメリカに日本の定食を広めるべく、レストラン「YAYOI」(日本の「やよい軒」)を展開中のPlenus,Inc.の岩井沢さんに聞く。

テキサス進出の好機

 2016年3月にカリフォルニア州のパロアルトに1号店をオープンした後、その年の11月にクパチーノ、そしてYAYOI3号店となるテキサスのプレイノに店を開けたのが昨年の5月になります。日本の定食を全米に広げていきたいという目標を掲げるなかで、カリフォルニアの次に着目したのがテキサスでした。

 トヨタさんの米国本社もプレイノに移転、またミツワマーケットも同じ敷地内にオープンするということで、今がチャンスだとテキサス進出に至りました。

 日本のやよい軒とアメリカのYAYOIの違い? 定食レストランであるというコンセプト自体は同じです。ご飯、味噌汁、メインとなるおかずに副菜というバランスの良い食事を、一つのお盆に並べて提供しています。ただし、アメリカのYAYOIの場合は、店舗も日本的な装飾の造りにするなど、より「日本らしさ」を意識しています。また、日本にはないロール寿司のメニューもアメリカではご提供しています。

未体験者にリーチする努力
単身赴任者には家庭の味

 テキサスに出店して1年未満、手応えとしては発展途上の段階です。アメリカ人には、寿司やラーメンはすでに認知されていますが、定食という存在が知られていないというのが現状です。そこで、アメリカのローカルコミュニティはもちろん、中国系などのコミュニティ組織に出かけていき、デザート無料のクーポンがついたフライヤーを配布するなど地道な努力を続けています。まずは定食が未体験の方にもYAYOIの料理を味わってもらうこと、それが一番だと信じています。

 YAYOIの魅力はなんといっても、アメリカにいながらにして、日本の食卓で食べられているものが味わえるということです。日本や他州からの日本人単身赴任者の方にも、ここに来れば家庭の味が食べられるということを知っていただき、利用していただきたいです。

和のテイストを満喫してほしい

 当店の鯖の塩焼き定食には、ご飯、味噌汁、メインの鯖の塩焼きに、ほうれん草の胡麻和えや大根と白菜の漬物が付きます。店内のキッチンでご飯を炊き、魚を焼き、作りたての定食をご提供しています。他にも人気の唐揚げ定食やすき焼き定食をはじめとする豊富なメニューを取り揃えています。デザートも、抹茶あんみつ、抹茶わらび餅、抹茶アイスなど和のテイストを満喫していただけます。

 当初はアメリカ人のお客様へアピールしていましたが、アジア系のお客様にも、よりご利用していただくために現在は努力しています。また、メニューに関しては、日本の本当の味を提供するために、日本人のお客様が食べておいしいと感じていただけることを指標にしつつ、お客様にとって何が魅力的なのか、何が喜ばれるのかを探りながら、随時リニューアルしていきたいと考えています。

 4号店に関しては、北カリフォルニアのサンマテオへの出店が決定しています。その後、将来的にはロサンゼルスをはじめとする南カリフォルニアや、さらには東海岸のニューヨークでも勝負をしたいですね。

PROFILE
Plenus, Inc.のオペレーションマネージャー。1998年 Plenus入社。日本にて「めしや丼(やよい軒の前身)」「やよい軒」の現場経験を経て、2017年よりYAYOIのテキサス1号店となるプレイノ店の立ち上げから関わる。

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