【ニューヨーク不動産最前線】
物件を売る・貸す時のポイント

もう3月も半ばとなり、デイライトセービングが始まったというのに、ニューヨークは気候が安定しません。春のような陽気になったと思えば翌日にはスノーストームが来たりと、冬物の衣類を片付けるタイミングも難しいです。お天気が悪いとなかなか物件を見に行こうという気持ちにもならず、例年3月終わり頃まではマーケットもスローなのですが、そろそろ物件探しを始めようかなとみんなが動き出す季節です。

売り出す・貸し出す際、部屋のお手入れはどうする?

所有しているアパートの部屋を売りに出したり貸しに出したりしたいと思った時に、どうしたらよいか悩んでおられるオーナーさんも多いと思います。基本的には、入居者がいない空室の状態の場合はペンキを塗り替えて掃除をするだけでかなり見栄えがよくなります。賃貸の場合にはこのペンキ塗りと掃除は必須ですが、売却の場合は、現状のまま売りたいというケースもあります。でも、やはり部屋がきれいになっているのと、誰かが住んで退室した後の手入れなしの状態でマーケットに出ているのとでは、見る側が受ける印象がかなり違ってきます。

良い条件で、しかも短期間で契約をするためには、やはり部屋のケアは必要です。ペンキ塗りと掃除程度なら大抵はビルのスーパー(管理責任者)がやってくれて、気軽にできる作業なので、マーケットに出す際にはぜひおすすめです。

好印象を与えるステージングとは

さらにアパートの部屋を見栄え良くするための方法として、ステージングという方法があります。レンタル家具屋から家具をレンタルして、モデルルームのような内装にするのです。テーブルやベッドといった基本の家具のほか、壁にかけるウォールアートやシーツ等のリネン類も含めてトータルで部屋全体をコーディネートしていきます。家具屋さんにいるプロのコーディネーターがやってくれるので、同じ部屋が見違えるようになります。

ただしこれには家具のレンタルフィーのほかにコーディネーターの費用も加わって、結構お金がかかります。高額物件や2BR以上の広めの物件の売却の際に、このステージングをする場合がありますが、そうでない場合はステージングにかかる費用と、これをやることによってどのくらい早くどのくらい高く売れるかを予測して、やる価値があるかどうかを見極める必要があります。

最近では、実際のステージングではなく、バーチャルステージングで代用する場合が増えています。これだと簡単でほとんど費用もかかりません。空室の写真を専門業者に送り、コンピューターの画面上で家具や装飾品を足して、まるで実際に家具が入っている部屋を撮影したかのような写真に仕上げるのです。

広告用にはこのバーチャルステージングを施した写真を使用することで、お客さんが部屋を見てみたいという気持ちになります。もちろん、実際に部屋を見に来たときには家具はないのですが、写真のイメージがあるので良い印象が保たれます。部屋をマーケットに出される際にはご検討ください。

 

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

柏原知子 (Tomoko Kashihara)

柏原知子 (Tomoko Kashihara)

ライタープロフィール

大阪女子大学(現:大阪府立大学)卒業後、CBRE Japan(現)に入社。東京で外資系企業のオフィス移転担当ブローカーとして働いた後、ニューヨーク勤務に。1999年より住友不動産販売NYで住宅ブローカーとして活躍。趣味は旅行とトレッキング。

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

ページ上部へ戻る