山にシティに魅力の宝庫
コロラドは、 美しい。

文&写真/齋藤春菜(Text and Photo by Haruna Saito)

湖面に映り込んだ美しい景色が見られる、ロッキー・マウンテン国立公園のBear Lake。
周囲にはトレイルコースも
©NPS photo by Ann Schonlau

コロラドロッキーと
大自然を肌で感じる

デンバーから車で1時間半ほど北西へ向かうと、遠くに見えていた雄大な山脈が徐々に目の前へと迫って来る。ここロッキー・マウンテン国立公園は、手つかずの自然が残る貴重な区域だ。特筆すべきは多種多様な生態系。公園内の標高は7600〜14000フィートにも及び、場所によって見られる植物も動物も異なる。ハイキングをすれば、ビッグホーン・シープやエルク、クマなどの野生動物に高い確率で出会えるだろう。「冬にはエルクの群れが大移動します。普通は町から遠く離れた人の踏み入れない地で行われる活動なので、デンバーにほど近い場所で見られるのはとてもレアなケースですよ」と話すのは、同国立公園のスタッフ、カイル・パターソンさん。

園内には147の湖があり、350マイル以上のハイキング・トレイルが敷かれているほか、乗馬や釣りなどさまざまなアクティビティが楽しめる。春から初夏にかけては美しい花々や活動を開始した動物たち、夏には青々と生い茂る木々、秋には紅葉、冬には雪をまとった山々と、四季折々の美しい景色が見られるのも魅力だ。初夏から秋にかけてはトレイルリッジ・ロードがオープンする。この道は、アメリカでもっとも標高が高いといわれる舗装道路。標高11000フィート以上の地にはツンドラ地帯が広がり、野生動物や高山植物も多く見られる。道路沿いでもっとも標高の高い約12000フィートからの眺めも壮観だ。

ロッキー・マウンテン国立公園を訪れたら、すぐ近くのラブランドという町にも立ち寄ろう。この愛らしい名前の小さな町では、西部アメリカの生活を体験できる。「シルバンデール・ゲスト牧場」では大自然での乗馬体験やキャンプファイヤー、農場体験など、古き良きアメリカを実感できるアクティビティが人気。運が良ければ、カウボーイハットを被ったスタッフがウェスタン・ミュージックを弾き語りしてくれるかも。また、この町は彫刻産業も盛んだ。ブロンズ像の製造過程を見学できる米国屈指の鋳物工場「アート・キャスティングス・オブ・コロラド」や、約150ものユニークな彫刻が立ち並ぶベンソン彫刻庭園など、見どころは尽きない。

ベンソン彫刻庭園では、彫刻作品に合わせてポーズを決めて写真を撮ろう

さて、次は南へ2時間ほど車を走らせ、コロラドスプリングスへ。デンバーに次ぐ第2の都市でありながらも、周囲は豊かな自然に囲まれたアウトドアの盛んな町だ。まず訪れたいのが「ガーデン・オブ・ザ・ゴッド(神々の庭園)」。長い年月で積み重なった地層が隆起と浸食により形を変え、そびえる奇岩群となったその神秘的な様子から、この名がつけられたという。ビジターセンターでガイドツアーを申し込むと、ガイドさんが園内を歩きながら景観の成り立ちや歴史を詳しく解説してくれる。「地層を見ると、かつて砂丘に覆われた時代や川が流れ恐竜が暮らした時代があったことが分かりますよ」と説明されると、今の景色とはまったく異なる歴史になんとも不思議な気分になった。

青い空と赤い岩のコントラストが美しい「ガーデン・オブ・ザ・ゴッド」。
ハイキングのほか、セグウェイやロッククライミングなども実施されている

町の中心部からやや南西にある「ザ・ブロードモア」は、今年で創業100年を迎えた老舗の名門ホテル。内部では創業者の肖像画や所持品など、歴史を思わせる展示が見られる。敷地内にはレストランやスパ、プール、ゴルフコースなどもあり、ゆったりと寛ぎの時間を過ごしたい人にぴったりだ。

このほか、コロラドスプリングスには空軍士官学校や、パイクス・ピークというアウトドアが楽しめる高山など、見どころが豊富で飽きることがない。

お役立ち情報②
地産地消グルメをenjoyして
自然を愛するコロラドでは、地元の素材にこだわったオーガニックな料理を提供するレストランが多い。採れたての野菜や肉を直送してすぐに調理、テーブルに出す「ファーム・トゥ・テーブル」スタイルや、全米でも評価の高いコロラド産のナチュラルビーフなど、健康的で洗練された料理が楽しめる。デンバーには有名なオーナーシェフのレストランも多数点在している。

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