「Up to」の意味と代表的な使い方パターン
- 2018年6月9日
今日は幅広い意味を成す「Up to」の代表的な使い方4パターンをご紹介いたします。あまり日本人には馴染みのないフレーズかもしれませんが、ネイティブは様々な状況で頻繁に用いる表現なのでマスターしておきましょう!
1) It’s up to you.
→「あなた次第です」
相手(人)に物事の決断を委ねるときに使われる口語的な言い方で「〜次第です」や「〜に任せる」を意味します。例えば、何処にランチを食べに行きたいかと聞かれた時、「あなたに任せます」と返答する場合は「It’s up to you」になります。
✔︎「あなたに任せる」は「Leave it up to you」とも言うが、この表現は相手に決断を任せるだけではなく「責任を負わす」ニュアンスも含まれる。特に専門的なことをプロや専門家に任せたり、重要な判断を相手に託したりする状況で使われる傾向がある。
・It’s up to her whether or not she wants to go to college.(大学に行くか行かないかは彼女次第です。)
・Let’s just leave it up to the IT guy to fix the computers.(パソコンの修理はITの人に任せといたらええねんて。)
2) What have you been up to?
→「最近どうしてた?」
久しぶりに会う友達に近況を尋ねるカジュアルな(挨拶)表現です。「How have you been?(最近どう?)」と意味は似ていますが、「What have you been up?」は相手の最近の出来事について詳しく知りたいニュアンスが強くなります。例えば「How have you been?」と聞かれたら「I’ve been good(元気だよ)」と返事するのが自然ですが、「What have you been up to?」と聞かれた場合「I’ve been really busy. I just started a new job last month.(最近はとても忙しいよ。先月から新しい仕事を始めてさ。)」のように具体的に最近の出来事を伝えるのが自然です。逆に「What have you been up?」に対して「I’ve been good」とだけ返答するのは不自然です。
✔︎この質問に対して「Not much(特に何もないよ)」と返答するのはアメリカでは定番のくだり。
✔︎基本的に質問の場合に用いられ、「I’ve been up to _____」と返答するのは不自然。
✔︎会話では“have you”が省略され“chu”と発音され「Whachu been up to?」と言う人も多い。
・What has your brother been up recently?(あなたのお兄さんは最近どうしているの?)
・I wonder what Peter’s been up to these days?(ピーターは最近どうしているんやろか。)
3) She is up to something.
→「彼女は何かを企んでいる」
人(彼女)が何かを密かに企んでいるのでは?と怪しむ状況で使われる表現です。基本的に何か悪いことを企んでいるニュアンスになります。例えば、いつも冷たい同僚が急に優しくなった場合は「He must be up to something.(彼は何かを企んでいるに違いない」になります。
✔︎「Up to no good(悪いことを企んでいる)」は決まり文句。
✔︎注意したいのが「What are you up to?」の表現。これは相手の予定を聞く場合に使われる定番フレーズで「What are you doing?」と同じ意味合いを持つ。状況に応じて相手の意図を判断する必要がある。
・My kids are definitely up to no good. I could tell from the look on their face.(子供達は絶対に何か悪いことを企んでいるね。あの顔つきで分かるよ。)
・What are you up to this weekend?(今週末は何をする予定なの?)
4) It will take up to 5 days.
→「最大5日かかります」
「最大〜まで」や「最高〜まで」の意味として用いられるパターンで「Maximum」と同じ意味合いになります。例えばデパートのセールで「最大40%OFF」と表現する場合は「Up to 40% off」になります。
✔︎基本的に数量の最大値を指すので“Up to”の後には数字が続く。
✔︎うんざりした相手に「もう我慢の限界だ!」と言う場合「I have had it up to here!」と表現する。
・You can withdraw up to 500 dollars at the ATM.(ATMでは最高500ドルまで引き出せます。)
・I’ve had it up to here with him!(彼にはもううんざりやわ!)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします