男性上司 vs 女性上司:一緒に仕事がしやすいのは?

ワーキングウーマンの皆様、現在の上司は男性、女性のどちらですか? また、今までの経験上、どちらの性別の上司の方が仕事がしやすい……など、感じたことはありますか? 先日読んだネット記事が非常に興味深かったので、ご紹介します。

「上司についてのアンケート」という名目で、男性上司、女性上司の両方の下で働いた経験がある23~49歳の男女400名に、どちらの性別の上司の方が仕事をしやすいかと質問したところ、項目別に顕著な違いが見受けられたとのことです。詳細は、下記のチャートをご覧ください。

働く女性である私が一番最初に確認したのは、「どの項目において、女性上司の比率が高いのか?」という点でした。嬉しいと感じたのは、「気配りがある上司は?」の質問に対し、半数以上が女性上司を評価してくれている点です。

その反面、「気分によって左右されやすい上司は?」「好き嫌いで接する上司は?」という質問に関しても女性上司の比率が高くなっています。また、「論理的に物事を考える上司は?」という質問に対し、女性側は著しく低い結果となっています。

これに関して複数の理由が挙げられていましたが、主立っていたのが「女性上司は細かく、小さなことに執着しがち」「男性上司に比べると感情的」という2点でした。この結果を見て、皆様はどう思われますか? 私個人としては、「そこまでひどくはないと思いたいが、確かにあながち間違いではないのかも……」、と頷かざるを得ませんでした。

では、働く女性である私たちは何ができるのでしょうか?

まず1つ目の、「女性上司は細かい」という点です。「細かい」というと少々響きが悪い印象を受けますが、裏を返せば「細かいところまで気が利く」「気遣いができる」ということではないでしょうか。事実、「気配りがある上司は?」という質問に対して、女性上司側の評価が高くなっています。

生物学的に見ると、女性の脳は脳梁が太く、脳を満遍なく使う能力に長けているため、男性に比べ小さなことに気付きやすく、感情を汲み取ったり、複数のことを同時にこなすことが得意だそうです。この器用さ、細やかさこそ、女性ならではの私たちの十八番ですよね。せっかくそのような素晴らしい能力が女性には備わっているのですから、それを「業務上で細かいことに執着する」という点へ使うのではなく、周囲への気遣いや社員への優しい対応ができるようにしていきたいですね。

2つ目は、「女性は男性上司に比べると感情的」という点です。アンケート結果によると、女性上司の方が「感情や体調に左右される印象を受ける」「機嫌が良い日もあれば悪い日もある」と認識されているようです。もちろん女性上司全員がこれに当てはまるわけではありませんが、今一度気をつけたいですね。特に一番ダメなのが、仕事の場で泣くこと。これはルール違反だと思います。涙を武器にする女性社員というのは、同性からも好意的には見られません。どうしても泣きそうになったときは席を外すなどして、人前で泣くのは避けたいですね。

上記2点以外で気になったのが、「女性上司の方が自信がなさそう」という回答でした。確かに、女性上司の方が控えめなケースも多いのかもしれません。また、「私なんかがマネージャーなんて……」と不安に思いながら仕事をしている女性も多いのかもしれません。でも、もしそんな不安を持っている女性がいるのであれば、自信を持って!と応援したいです。だって、貴女が今このポジションに選ばれたのは、その役目にふさわしいと認められたからですよね。「先達がいなければ、自分がその1番目になろう」というくらいの気持ちで頑張りましょう!

今後、女性ならではの得意分野を駆使しながら頑張る女性リーダーが一人でも増えていってくれれば、「女性上司の方が好き」と回答してくれる方も自然に増えていくのでは。そんな日が来るのを心待ちにしています。

参考サイト:
https://www.servcorp.co.jp/blog/archives/7497864.html
https://www.fashionsnap.com/article/2017-07-10/woman-boss/
http://diamond.jp/articles/-/100498

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

北村祐子 (Yuko Kitamura)

北村祐子 (Yuko Kitamura)

ライタープロフィール

在米23年。津田塾大学を卒業後に渡米し、ルイジアナ大学でMBAを取得後、テキサス州ダラスにある現在の会社で勤務すること20年目。ディレクターとして半導体関係の部品サプライチェーン業務に関わるかたわら、アメリカで働く日本人女性を応援しようと日々模索中。モットーは、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」。

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る