英語で「困る」は?

これまで多くの日本人の方に「困るって英語で何て言うの?」と質問されてきましたが、その度に私も返答の仕方に困ってきました(笑)。というのも、「困る」は英語に直訳できないうえに、どのような意味合いで使うかによって表現の仕方が異なります。今日は5つの状況における「困る」をご紹介します。


1) I don’t know what to do
→「どうしていいか分からない」

困難な状況や好ましくない出来事などに直面し、どのように対処すべきか分からない時に使われる最も一般的なフレーズで、「どうするべきか分からなくて困る」といったニュアンスです。困っている出来事を先に述べてからこのフレーズを言うことで、聞き手は相手が困っていることを察知します。例えば、車が故障して困っている場合は「My car broke down. I don’t know what to do.」と言います。

✔︎「困りました」と過去形で言う場合は「I didn’t know what to do.」
✔︎「〜に関してどうしてよいか分からない」と言う場合は「I don’t know what to do about _____.」
✔︎何かに困って「どうしたらいいと思いますか?」と相手にアドバイスを聞く場合は「What should I do?」

・I lost my cell phone. I don’t know what to do.(携帯をなくして困っています。)
・I don’t know what to do about my cat.(猫のことをどうしていいかわからず困っています。)
・I missed the last train. What should I do?(終電を乗り遅れて困っています。)

2) I’m struggling with _____
→「〜に困っている」

辛いことがあったり、必要な物資が足りなくて苦しんでいる時に使うフレーズです。”Struggle” は悪戦苦闘していることを意味することから、苦しい状況において、自分なりに様々な対策をとっているにも関わらず、なかなか解決策を導き出せないニュアンスとなります。例えば、一生懸命頑張って仕事をしているのにお金に困っていると表す場合は「I’m struggling with money.」と言います。

✔︎Struggling with +「名詞」
✔︎“Struggling with”の代わりに“Having trouble (with)”も使えます。
→ Having trouble with +「名詞」/ Having trouble +「動詞ing」

・I’m struggling with English.(英語に苦戦しています。)
・He is really struggling right now.(彼は非常に困っています。)
・I’m having trouble remembering my password.(パスワードを忘れて困っています。)

3) You are such a pain in the butt
→「困った人だね」

様々な問題を抱えている人、または面倒な出来事ばかりを起こして周りを困らせる人に対して言うフレーズです。”Pain in the butt” は、「面倒で困惑させる物事」という意味なので、人に限らず厄介な問題などに対しても使うことができます。

✔︎“Pain in the butt”の代わりに “Pain in the neck” や “Pain in the ass” と表現することも一般的です。ただし、”Pain in the ass” は、少し下品な表現なので使い方には気を付けましょう。
✔︎その他、「I don’t know what to do with you.」や「Why am I going to do with you?」も同じ意味として使われる表現です。あまりにも多くの問題を抱えていてどうしていいか分からないことを意味します。

・She’s in trouble again? She is such a pain in the butt.(彼女またトラブルに巻き込まれたの。本当に困った人だね。)
・I don’t know what to do with you. Figure it out on your own.(困った人だね。自分でどうするか考えなさい。)
・What am I going to do with you? You’ve been late the last three days.(困った人だ。この3日間遅刻ですよ。)

4) Cause someone trouble
→「(迷惑をかけ)困らせている/(問題の)引き金になる」

厄介な状況を引き起こし、周囲に迷惑をかけて困らせることを表します。その引き金となるのが、人に限らず物事の場合でも使えます。例えば、一人の社員が不注意による失敗を繰り返したことで、社員全員が困っている場合、迷惑をかけている社員に対して「You are causing us trouble.」と言います。

・You are causing me a lot of trouble, you know that?(あなたのせいで、非常に困っていることは分かっているよね?)
・This software is causing me all kinds of trouble.(このソフトウェアのせいで困っています。)
・I’m sorry for the trouble that I’ve caused.(ご迷惑をおかけして申し訳ありません。)

5) I’m at a loss
→「途方に暮れる/非常に困る」

解決すべき問題などに対し、考えられる手段や対策案を出し尽くし「これ以上どうしていいのか分からない」と本当に困った状況に使われる表現です。例えば、会社が倒産寸前で社長が途方に暮れている状態などで使われます。

✔︎「I’m at a loss」は「非常に困っている」を意味する決まり文句なのでそのまま覚えましょう。
✔︎「どうすればいいか途方に暮れている」と言う場合は「I’m at a loss of what to do.」
✔︎「I’m at a loss for words(an answer).」で「言葉(返事)に詰まる」の意味になります。

・I’m at a loss. I really don’t know what to do.(どうすればいいのか本当に困っています。)
・I’m at a loss. We tried everything but nothing worked.(全ての手段を試しましたがうまくいきませんでした。非常に困っています。)
・I don’t know what to say. I’m at a loss for words.(何と言っていいのか分かりません。言葉に詰まっています。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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