大谷翔平から学ぶ英語フレーズ

日本のみならず全米でも大フィーバー中の日本人メジャーリガー大谷翔平選手。テレビも新聞もインターネットでも、どこもかしこも彼の話題でもちきりですね!そこで今回の動画では、アメリカのスポーツ記者が大谷選手の活躍を英語でどのように報道しているのか、スポーツ記事の見出しを使って紹介していきます。記事の見出しで使われる表現には、日常的に使われる口語表現がとてもたくさんありますので、会話でも役立つ表現ばかりです。


Part 1: Spring Training (オープン戦)中のNews Headlines

Shohei Ohtani is not ready for the Majors
→(大谷選手はメジャーにはまだ早い)

Maybe Shohei Ohtani should start the season in the minors
→(大谷選手はマイナーでシーズンをスタートすべきだ)

MLB bold predictions: Shohei Ohtani flop
→(大胆な予想。大谷選手は大失敗する!)

アメリカは野球やアメフトなどシーズンがスタートする前に、どのチームが優勝して、どの選手がMVPをとるかなど、「Bold predictions(大胆な予想)」をよくします。スプリングトレーニング中の大谷翔平選手が散々な出来だったため、スポーツ記者の多くはネガティブな記事を書いていました。

✔︎「Flop」は本来、ドンっと落ちることを意味し、何かが「大失敗」に終わることを意味します。

しかし、ネガティブな記事を書いていた記者は、こんな見出しも書いていました。

Future of baseball or empty hype?
→(未来のスターなのか?それともただの期待外れか?)

「hype」は何かを大々的に宣伝したり、大げさに騒ぎ立てることを意味します。大谷選手はエンゼルスと契約をする前から、アメリカでは「the Japanese Babe Ruth(日本人のベーブルースだ)」と注目されていてた選手で、彼には大きな期待とhypeがあります。彼はその期待に応えて未来のメジャーリーグスーパースターになるのか?それとも、hypeで終わってしまうのか?いよいよ開幕です!

Part 2: Opening Week中のNews Headlines

1) Angels rookie Shohei Ohtani hits his first career home run, gets silent treatment
→(エンゼルスのルーキー、大谷選手がメジャー初のホームランを放ち、チームメイトからサイレント・トリートメントを受ける。)

「Silent treatment」は通常、恋人や友達など、腹を立てている相手を完全に無視するときに使われ、アメリカではよく、「My girlfriend is giving me the silent treatment.(彼女に完全無視されている)」のように使います。第一打席でメジャー初のホームランを打った大谷選手がベンチに戻った時、チームメイトからハイタッチなど祝福されるはずが、「silent treatment」を受け話題に!もちろん、これはアメリカンジョークです。

2) Shohei Ohtani’s Opening week creates buzz
→(大谷選手の第1週目は大きな話題となる)

「Buzz」は本来「噂話などでガヤガヤ騒ぐ」を意味し、短期間に話題が広がることを意味します。日本語でもネットで何かが爆発的に話題になると「バズる」と言いますが、これは実は「buzz」から由来しています。

3) Ohtani flirts with a perfect game/a no-hitter
→(大谷選手、あと一歩で完全試合)

「Flirt」面白半分で誰かの気を引くことや誰かを口説くことを意味します。野球用語では「あと一歩で完全試合」、「もう少しで完全試合」のことを「flirt with a perfect game/a no-hitter」のように表現します。「flirt」には何かを面白半分でやったり、手を出したりする意味もあり、この記事の場合、真剣に完全試合を狙いに行ったのではなく、面白半分でやったら完全試合になりそうだったと言うニュアンスになります。

4) Two-way sensation/player/phenom living up to hype
→(二刀流の大谷選手は期待・ハイプに応えている)

英語では二刀流を「two way player」と表現します。

5) I’d wait on the Ohani Hype-Train
→(私は大谷選手の実力を認める前にもうちょっと待つ)

直訳で「熱狂列車」を意味する「hype-train」は、これからより人気が出そうな大谷選手の事でみんなが盛り上がっている様子を表しています。

その他にも、こんなにたくさんの大谷選手に対する見出しがありました。

Shohei Ohtani fever is really heating up in Angel Stadium
→(エンゼルス・スタジアムでは大谷フィーバーがヒートアップ)

Shohei Ohtani wins A.L. Player of the Week award
→(大谷翔平選手は週間MVPを受賞)

Shohei Ohtani is the real deal
→(大谷選手は本物だ!)

Dear Shohei: I’m sorry. I was totally wrong about you.
→(大谷選手、申し訳ありませんでした。私が完全に間違っていました)

大谷選手は今一番ホットで話題の選手で、みんなが彼が今後スーパースターになるのか、次なるベーブルースになるのか、ワクワク興奮している状態です。しかし、まだ、シーズンが始まってから数週間。彼の実力を認める前に、もうちょっと様子を見ようという冷静な声もたくさんあります。これからの彼の活躍から目が離せませんね!

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る