大人のたしなみ
日本酒のススメ

世界的なブームにともない、楽しみ方も多様化してきている日本酒。しかし、種類が多すぎて選び方が分からないという人も少なくない。そこで、日本酒の基礎知識から選び方のコツ、飲み方アレンジなど、知ればもっと楽しくなる、奥深い日本酒の魅力を紹介する。

日本酒とは
日本酒は「米、米麹、水を原料として発酵させてこしたもの」で、かつ「アルコール度数が22%未満」のもの。焼酎よりもアルコール度数が低く、造り方も飲み方もワインと似ている。日本酒の基本的な原料は、以下の4つ。特に米と水は日本酒の味や香りの決め手となるので、おいしいお酒を造るには良い原料を選ぶことが重要だ。


酒造りには通常食卓に並ぶ一般米だけでなく、山田錦や五百万石など「酒米(酒造好適米)」と呼ばれる酒造り用の米も使用されている。

 


日本酒の成分の約80%を占める。酒造りに使われる水は、味に影響を与える鉄分などの成分が少ないものが好まれる。

 

米麹
米に麹菌と呼ばれるカビの一種を繁殖させたもの。麹は米のデンプンを糖分に変える役割を担っている。

 

酵母
米麹によって作り出された糖分をアルコールに変える働きを持つ。

日本酒と焼酎ってどう違うの?
日本酒は、米を原料に麹菌や酵母を使ってアルコール発酵させて造った醸造酒のこと。ビールやワインも発酵の形式は違うが、日本酒と同じ醸造酒だ。一方、焼酎は醸造した酒に熱を加えてアルコールを気化させ、それを冷やして液体に戻すことで造られる蒸留酒。こうすることで、よりアルコール濃度の高い酒を造ることができる。原料も米、麦、芋などさまざまなものを使用している。
日本酒は平均アルコール度数が15度前後なのに対して、焼酎は20〜25度。

覚えておきたい日本酒の種類

日本酒には、「特定名称酒」と呼ばれる種類がある。原料や製造方法によって8種類に分類され、味や香りもそれぞれ異なる。この特徴を知っていると日本酒を選ぶ際にも目安となるので、覚えておこう。

どの種類に属するかを決める大きなポイントは、「精米歩合」と「純米酒かどうか」の2つ。これらの条件によって、特定名称酒は下の図のように分類される。ここに分類されないものは、すべて普通酒ということになる。

ちなみに吟醸酒は、吟醸造りといわれる特別な技術で仕込んだお酒のこと。特有の華やかな香りが出るのが特徴だ。吟醸系はクセがないので、初めての人にはおすすめ。一方、赤ワインが好きな人やボディのある味が好きな人には、純米酒がいいだろう。

精米歩合
「米を磨いて、残った部分の割合」を表したもの。米の表面に含まれるたんぱく質や脂肪などの成分は、日本酒を造るうえで雑味に変わる。米を磨いて外側の成分を取り除くことで、日本酒の香りや味を引き出しているのだ。「精米歩合60%」と記載されている日本酒は、玄米の表面を40%削って残った60%で造られた酒ということ。米は磨けば磨くほど、雑味のない味わいになる。ただし、「精米歩合が低い=よりおいしい」というわけではなく、あくまで味は好みの問題。
純米酒かどうか
日本酒は米と米麹で造られているが、なかには醸造アルコールを添加して造られたものがある。醸造アルコールには、味や香りを整える効果があるといわれている。これを入れることによって香りが広がり、すっきりとした味になるのだそうだ。

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