大人のたしなみ
日本酒のススメ
- 2018年12月7日
日本酒選びのコツ
日本酒は使う米や水、製法などによって味や香りが変わる。その奥深さは複雑に見えるが、基本的な傾向を知れば、ビギナーでも気軽に楽しめる。まずは日本酒を選ぶ際のコツをつかもう。
ラベルの読み方を知る
ボトルに張られたラベルには、日本酒の味を判断するためのヒントが記載されている。ラベルの読み方を少し理解すればお酒選びがグッと楽しくなるので覚えておこう。
①〜⑨は記載が義務付けられている事項、⑩〜⑭は、商品によっては記載がある事項。
①商品名 商品の顔となるブランド名
②アルコール度数 一般的には14〜15度。高いものだと17〜18度のものもある
③原材料名 米、米麹、ものによっては醸造アルコール(水は表記しない)
④精米歩合 特定名称酒の場合のみ記載
⑤酒類 日本酒もしくは清酒と記載されている
⑥内容量 300ml、720ml、一升瓶だと1.8lなどがある
⑦製造年月 いつ造られたものかを表記
⑧製造者情報 製造者の名称と製造場の所在地
⑨注意事項 未成年者飲酒防止の注意書きなどが書かれている
⑩特定名称 吟醸酒、純米酒など、法令で決められた要件を満たす場合は表記が可能
⑪原料米 山田錦○%など、原料となる米の種類と比率を記載
⑫ランク呼称 超特撰、特撰、上撰などのランク。日本酒業界共通のランクではなく、蔵元が独自に決める
⑬日本酒度 日本酒の辛口・甘口をプラス・マイナスで表記
⑭酸度 淡麗・濃醇の味わいを数値で表記
ラベル表記から味を予想する場合に1番分かりやすいのが、アルコール度数、特定名称、日本酒度、酸度の4項目。日本酒にさらに詳しくなれば、原料米の種類(山田錦、五百万石、雄町、美山錦など)によって好みの味を見つけるのも一つの方法だ。ブドウの種類が違うとワインの味が変わるように、原料米によって日本酒の味も変わってくる。
さらにこだわるのであれば、使われている酵母の種類によっても香りが異なる。蔵元によっては独自の酵母を使っているところもある。日本酒の製造方法によってもさまざまな種類があり、知れば知るほど奥深い、おもしろい世界が見えてくるだろう。
度数が高いとコクがあり、力強い味わいになる。低いとすっきりと飲みやすい味わいに。
特定名称
特定名称によって、味や香りの特徴が異なる。詳細は、P8を参照。
日本酒度
日本酒に含まれる糖分の比重を表したもの。プラスの場合は辛口、マイナスの場合は甘口。ただし、あくまで指標であり、感じ方は人それぞれ。
酸度
日本酒に含まれる酸の量を数値化したもの。高ければコクのある辛さを感じ、少なければさっぱりと甘く感じる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします