実は使用頻度が結構高い「Mind」の英表現

動詞では「~を気にする」や「~に気付く」、名詞では「心」や「精神」と訳される「Mind」。ネイティブは結構使うんですが、使いこなせている日本人は意外と少ない気がするので、今回は日常的によく使われる「Mind」を使った表現を6つご紹介したいと思います。どれも、「Mind」が持つ意味を考えると「あ~、なるほど」と思えるフレーズばかりなので覚えやすいですよ。


1) Speak one’s mind
→「思うことをはっきりと言う」

この表現は、意見や考えを「はっきりと言うこと」を意味します。特に、相手が思っていることをはっきり言わない時や遠慮している状況で「Speak your mind!(思っていることをはっきり言ってください)」と言うことで、率直に意見や考えを述べて欲しい気持ちを伝えることができます。

・Feel free to speak your mind.(遠慮なくはっきりと言ってください。)
・Don’t be afraid to speak your mind.(遠慮せずに、率直な意見を述べてください。)
・He never speaks his mind.(彼は思っていることを絶対に言わない。)

2) Keep _____ in mind
→「〜を覚えておく / 心に留めておく」

この表現は、相手の言ったことやアドバイスに対して「覚えておきます」「心に留めておきます」と言う場合に使うフレーズです。例えば、レース前にマラソン経験豊富な先輩から「周りに流されるな」とアドバイスされた際、「I’ll keep that in mind(そのこと覚えておきます)」と返答するといいでしょう。逆に、相手に覚えておいて欲しい、心に留めておいて欲しいことがある場合は、「Keep in mind that ____」と言います。

・Thanks for the advice. I’ll keep that in mind.(アドバイスありがとうございます。覚えておきます。)
・Make sure you keep in mind that the deadline is Friday.(締め切りが金曜日だということを忘れないように。)
・Keep in mind this is her first time living abroad.(彼女にとって海外生活は初めてだということを忘れないでください。)

3) Blow one’s mind
→「感動する / ひどく驚かせる / 圧倒する」

この表現は、心が吹き飛ぶくらい衝撃を受けびっくりしたり、感動するときに使われ、驚きすぎて興奮してしまうようなニュアンスが含まれます。基本的に、ポジティブな意味合いで使われますが、信じられないことやありえないことに対して「ショックを受ける」とネガティブな意味としても使われます。

✔︎「Blow one away」とも言う。

・Their performance really blew my mind.(彼らのパフォーマンスには感動しました。)
・It blows my mind he turned down the job.(彼が仕事を断ったことはショッキングだ。)
・That movie was so good! It blew me away!(あの映画よかったね。感動したよ。)

4) Make up one’s mind
→「決心する」

この表現は、「決める」や「決心する」を意味し、「Decide」より口語的な言い方です。どうしていいか分からない時や、優柔不断でなかなか決断できない状況下でよく使われます。「Make up your mind」は「はっきりして」、「I can’t make up my mind」は「迷う」と訳すこともできます。

✔︎「〜しようと決心する」は「Make up one’s mind to ______.」

・Hurry up and make up your mind!(早く決めてよ!)
・I don’t know what to do. I can’t make up my mind.(どうしたらいいかわかんない。迷うな〜。)
・I made up my mind to stop smoking.(タバコをやめることを決心しました。)

5) Cross one’s mind
→「頭をよぎる / ふと心に浮かぶ」

この表現は、考えや思いが頭をよぎり、パッと何かがひらめいた時や思いついた時に使われます。「That/It (has) crossed my mind」で「そのようにチラッと思ったことがあります」と言う意味になり、逆に、全くそんなことを思ったことがない場合は「That/It (has) never crossed my mind」となります。例えば、優勝候補だった友人が試合で負けた際、「It never crossed my mind that she would lose. (彼女が負けるなんて、考えもしなかった)と表現することができます。

✔︎「I never thought about that」は「It has never crossed my mind」と同じように使うことができる。

・That’s an interesting idea. It never crossed my mind.(面白い発想ですね。そんなこと考えたこともないです。)
・Starting my own restaurant? Of course, it’s crossed my mind before.(自分のレストランを開ける?もちろん、考えたことはあるよ。)
・I never thought about that but you have a point.(そんなこと考えたことないけど、一理あるね。)

6) Put one’s mind to _____
→「〜に専念する / 全力を傾ける」

「◯◯を自分の心にくっつける」と直訳できるこのフレーズは、決めた事に専念する、気持ちを込める、絶対にやり遂げると決めて努力することを意味します。例えば、「やればできる」というフレーズは英語で「You can do it if you put your mind to it」と表し、決まり文句でもあります。

・You can do anything if you put your mind to it.(やる気になれば何だってできるさ。)
・If you want to accomplish your goal, you have to put your mind to it.(目標を達成したいのであれば、全力を傾けなければなりません。)
・Just put your mind to it. I know you can do it.(絶対にやればできます。あなたなら出来ると信じています。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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