過去の記事一覧

  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第四話

    ワァッ!なんだこりゃ〜。ひと ひと ひと……と、いきなり冷静さを欠いているが、これは折口信夫の『死者の書』ではない、参道を埋める人の多さを描写しているのである。いったいどこから湧い...
  • シリーズアメリカ再発見㊵
    ウィスコンシン
    チェリー漬けの日々

    東にレイク・ミシガン、西にグリーンベイ。湖と湾に囲まれた半島に、赤くて甘酸っぱいタルトチェリーが実をつける。名物料理「フィッシュ・ボイル」の、燃えさかる炎。夕暮れの湖面に向かって小...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第三話

     そもそもの発端は、中国の歴史書『三国志』にある。「魏書」第三十巻、一般には「魏志倭人伝」と呼ばれている部分である。曰く、卑弥呼は邪馬台国に居住し、「鬼道」(道教のことか?)で人々...
  • バリ島紀行 第6回 祈りから始まる日々

     市場の中にも小さな寺院がある。ここには毎朝たくさんの女性がお祈りをしにやってくる。チャナンとお線香、お水を片手に持って、女性たちが入れ替わり立ち替わり入ってくる。一度だけ...
  • シリーズアメリカ再発見㊴
    中西部 飲み旅!
    ミルウォーキー編

    「YEEーHAW!」周りから、一斉にカウボーイのような歓声がわいた。産まれたばかりの赤ちゃんと初めて対面するような気持ちで、待つ私。ウェイトレスが、ベイビーを抱えて歩いてきた。赤ち...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第二話

     二日目はJRで天理へ向かう。この路線には「万葉まほろば線」というロマンチックな名前がついている。「まほろば」の「まほ」は、漢字で書くと「真秀」で「本当に素晴らしい」という意味。『...
  • シリーズアメリカ再発見㊳
    ニューオーリンズ
    水と食と生と死と 〜後編

     私は朝型人間ではない。けれど、旅先で、早朝の盛り場を歩くのは好きだ。道ばたに積みあがったゴミ袋、残飯にたかるカラス、疲れた顔で家路につくバーテンダーやミュージシャン……。そして、...
  • バリ島紀行 第5回 伝統舞踊とガムランの調べ

     ウブドの街では伝統舞踊や影絵が毎晩のように行われている。ケチャやバロンをはじめ、レゴン、バリスダンスなど様々な舞踊を、王宮、寺院、集会所などで見ることができる。  荘厳...
  • 裏ななつ星紀行~紀州編 第一話

     またまたやって来ました、裏ななつ星の旅。キーワードは「裏」と「シニア」。トレンドの裏道を、シニアの気ままさでのんびり旅をしよう、というおおらかな、というか大雑把な企画である。...
  • 裏ななつ星紀行~高野山編 第七話

     「弘法大師」という名称は、いわゆる諡号である。これは朝廷から与えられる名誉称号で、空海の場合は死後八十年以上経って、後醍醐天皇から与えられている。僧にたいする諡号としては...
  • バリ島紀行 第4回 癒しの街、ウブド

     散々寄り道をして、やっとウブドの街に着いた。旅行者に人気のこの街は、さすがにいい感じのレストランやお店がたくさんある。しかし、クタのようなモールでもなければ、大型のブラン...
  • シリーズアメリカ再発見㊲
    ニューオーリンズ
    水と食と生と死と 〜前編

     私がジャズに目覚めたのは十代の半ばだった。といっても、プレーするわけではなく、聴く専門。自分の鼓動、ジャズこそオーガズムだ、と、そんなことまで言ってまわっていた気がする。ジャズが...
  • 裏ななつ星紀行~高野山編 第六話

     高野山の夕暮れは早い。午後四時には、多くの観光客は帰る支度をはじめる。日のあるうちに宿坊に入り、夜中は宿を出ない、というのは四国遍路の心得でもある。私たちも高野町の茶原さ...
  • バリ島紀行 第3回 海に浮かぶ贈り物

     バリというこの島の名前は、サンスクリット語の"BALI“という「供物」を意味する言葉からきている。つまり、島そのものが神への供物であるということだ。  ジャワから伝わっ...
  • シリーズアメリカ再発見㊱
    Old is New… フロリダ デイトナビーチ

     フロリダのオーランドから、北東へ約1時間半。モータースポーツの聖地として世界に名高い、デイトナビーチ。長く続く海岸線で、大西洋の海とかたい砂が織り成す、虹色のマジックに浸った。...
  • 裏ななつ星紀行~高野山編 第五話

     三昧堂の前に「西行桜」と呼ばれる小さな桜の木がある。西行法師が手ずから植えたと伝わるものである。たしかに西行といえば桜、「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望...
  • シリーズアメリカ再発見㉟
    宇宙に一番近い場所 オーランド

     ロサンゼルスを深夜に発った飛行機は、フロリダに近づくにつれて、乱気流のせいか揺れがひどくなった。きっと地上には雨が降っているのだろう、窓からは灰色の厚い雲しか見えない。 ...
  • バリ島紀行 第2回 バンジャールと聖なる泉

     バリ中部の街ウブドへと向かった。混みごみした州都のデンパサールを抜け、田舎道に入るとやっとバリらしさを感じてきた。ヒンドゥーの寺院や田園風景、石造りの家々が続き、バティッ...
  • ディズニー・クルーズライン
    バハマ4泊の旅 後編

    クルーズの季節がやってきた! エンターテインメントやサービスの質の高さに定評がある、ディズニー・クルーズライン。巨大客船「ディズニー・ドリーム号」でゆく、「4泊5日・バハマの旅」を...
  • 裏ななつ星紀行~高野山編 第四話

     壇上伽藍は奥之院とともに、高野山の二大聖地として信仰されている場所である。根本大塔と金堂を中心に、西塔、東塔、御影堂、愛染堂、孔雀堂、不動堂など多くの堂塔が建立されている...
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る