懐石料理店SHIBUMIで大分フェアを開催
- 2017年12月5日
- イベント
アメリカ人シェフが手がける本格的な懐石料理店として、2016年6月の開店以来、高い評価を獲得しているロサンゼルスのSHIBUMIで、2017年12月1日から12月10日まで大分県の物産にフォーカスを当てた大分フェアが開催されている。
同フェアのためにオーナーシェフのデビッド・シュロッサー氏が考案したメニューは、ハマチのたたきのポン酢ソース、干し椎茸で出汁をとったさつまいも饅頭の味噌汁、柚子胡椒を添えた豊後牛のグリル。さらに大分県の焼酎ブランド、いいちこをカボス果汁で割ったカクテルも提供された。
シュロッサー氏は今回の大分県とのコラボレーションについて「1年前にJETROとのミーティングで、日本産の食材を積極的にアメリカ市場に持ち込もうという話が出た。私自身も、アメリカ人に受け入れられるように変容した日本食ではなく、日本の本物の食をアメリカで提供することを使命と感じている。共通の目的を掲げる中、最初に大分県の食材を取り上げることになった。大分と言えば、関アジと関サバは日本料理のシェフにとっては夢の食材だ」と語った。
また、同フェアで取り上げた大分県産の食材について「味噌汁の出汁に昆布と共に使った干し椎茸のおかげで非常に豊かで深い味を出せた。豊後牛は、さっぱりした脂が持ち味の宮崎牛と脂が乗っている神戸牛との中間に位置する。神戸牛や宮崎牛に比べてまだまだアメリカでは知名度がないので、今後、知らせるための努力が必要だ。ハマチはシンプルな味が特徴」と評価した。
シュロッサー氏はフランス料理のシェフを経て、京都の一流料理店でも腕をふるった経験を持ち、日本では「人々」「禅」「食」との印象的な出会いがあったと振り返る。自身が経験した「リアルテイスト(本物の味)」を、多くのアメリカ人に紹介していきたいと、再開発が進むロサンゼルスのダウンタウンに店を開けた。顧客の割合は日本人を含むアジア系が35%、残りは非アジア系のアメリカ人だ。また、最近、テレビ番組「料理の鉄人」のアメリカ版にも出場を果たした。
シュロッサー氏は、今年の大分フェアを踏まえて、2018年にも「今度は関アジ、関サバ、そして再び豊後牛を使ったレシピを提供したい」と再度の開催に意欲を見せている。その前に生産現場の視察を目的に、大分県を訪問する計画も持ち上がっているとのことだ。
■開催場所:SHIBUMI (815 S. Hill, Los Angeles)
■詳細:http://www.shibumidtla.com
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