ユナイテッド航空、「空の女王」B747が最終運航
- 2017年11月23日
- ニュース
独特なシルエットを持つ最新鋭旅客機として、かつて一世を風靡したボーイング747型機。ユナイテッド航空は、その最終便の運航を2017年11月7日に完了した。
B747は、1970年にサンフランシスコからホノルルへの初飛行でデビューした民間航空機。機首から機尾までの長さは231フィート10インチ(約70メートル)を誇る大型機で、現在就航している旅客機のなかで最速の機材のひとつとされている。
ユナイテッド航空は同型機の引退を記念し、最終便となるUA747便では機内食から客室乗務員の制服、機内エンターテイメントに至るまで、B747が就航した1970年当時を再現。乗客、乗務員、招待客など合計300人以上を乗せて、「空の女王」として優雅にサンフランシスコからホノルルへ運航した。同最終飛行便を今年9月に発表した際には、航空券がわずか90分で完売となった。
同社のオスカー・ムニョス最高経営責任者は「B747は空の旅に新時代をもたらした特別な航空機であり、お客様や弊社の乗務員から愛されてきました。今日は嬉しさと悲しさが交錯する特別な日となりますが、人々を結びつけ、世界をさらに小さくした『空の女王』の革新的な遺産は、今後も新世代の長距離向け航空機へと受け継がれることになります」と述べた。
11月7日の朝、引退記念パーティがサンフランシスコ国際空港で開かれ、B747の写真展示のほか、乗客や社員がサインできる等身大の引退記念カードとケーキが用意された。着陸地のホノルルではユナイテッド航空の代表者やハワイ州議会のヘンリーJ.C.アキノ議員がメッセージを送るなど、現地の社員が最終便の祝賀行事を開催したのち、歴史的な1日を閉じた。
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