ニューヨーク回収箱のケータイがアートに変身、台湾で巡回展、「次は東北へ」
- 2015年12月28日
- ニュース
ニューヨーク在住のアーティスト・林世宝が、2012年にニューヨークの10カ所に回収箱を設置し、不要になった携帯電話を集めてアートをつくるプロジェクトを進めていたことは、以前にフロントライン本誌でも紹介した。その作品(車)が完成し、このほど台湾での巡回展を開催した。
友達の家のホームパーティーで、その家に転がっている携帯電話を目にして思いついた企画だった。新しく買い換えて使わなくなった携帯電話がどの家庭にも数台はある、という事実に、「偉大な発明と矛盾」というタイトルが浮かんだという。
目標2万個の携帯電話の寄付を呼びかけ、母校である台湾の南山高校で制作をスタート。集めた携帯電話は、5月にニューヨークから台湾に船便で輸送した。延べ40カ国以上の人が協力し、2万5千個ほど使ったという。
10月30日に完成した作品は「F1 (Future No.1)いいねカー:偉大な発明と矛盾」と名づけられた。風が吹き、水が流れるような流動的なラインを取り入れ、着色はせず、電話本体の色をそのまま使い、カラフルに太陽、空、空気を表現。頭は獅子で、タイヤは左右異なる。
11〜12月にかけて、台北市役所、高雄・佛光山などで巡回展を開いた。
余った携帯電話2千個ほどを使って「F1ポリス」も制作。こちらは南山高校に寄付したという。
「ネバーギブアップの精神で、4年をかけて完成した作品を東日本大震災の被災地である東北に運び、現地の皆さんを激励するイベントをしたいというのが次の夢です」と話している。
◾️詳細:https://www.facebook.com/lin.shihpao
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