VW、反転攻勢に課題山積 信頼失墜、米販売は低迷 

 ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は28日、排ガス規制逃れ問題を巡り最大約153億ドル(約1兆5700億円)の支出で米当局などと和解することで合意した。信頼が失墜した米国で反転攻勢を狙うが、司法省による刑事責任追及の可能性など依然として課題は山積。販売が低迷する米国での巻き返しは容易でない。

 「米国民の信頼を取り戻すため、多くの問題が残されていることを理解している」。VWのミュラー会長は、昨年9月に規制逃れが発覚した米国での和解合意を「重要な一歩」と強調した。

 合意の柱として、米国で違法ソフトウエアを搭載した不正車両の大半に当たる排気量2000ccのディーゼル車を所有者から買い取り、賠償金も支払う。自動車大手関係者は「VWは破格の条件に応じた」と指摘する。(共同)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る