5億人分の利用者情報が盗まれていた 〜ヤフー、最悪のサイバー攻撃被害に

 ヤフー(Yahoo)は22日、少なくとも5億人の利用者口座情報がハッカーらによって2年前に盗まれたことを明らかにした。
 
 企業通信網への侵入と情報流出としては、わかっている範囲で史上最悪のサイバー攻撃だ。
 
 ニューヨーク・タイムズによると、盗まれたのは、利用者名や電子メール住所、電話番号、誕生日、認証語、認証質問の一部で、ヤフーでは、「国家に支援された攻撃」とみて、米捜査当局に被害を届け、捜査協力する方針。国名は挙げられなかった。
 
 クレジット・カード番号が盗み出されたかどうかはまだ確認できていない。
 
 ヤフーの中核事業は、複数回の入札を経てベライゾン・コミュニケーションが落札し、48億ドルでベライゾンに売却されることが7月に決まっている。今回のサイバー攻撃被害発覚が同売却に及ぼす影響は定かではないが、ベライゾンが買い取り額の引き下げを求める可能性も指摘される。
 
 ヤフーの利用者情報については、盗まれた数多くの情報が闇サイトに出回っていることを、テッサ88(Tessa88)と名乗るロシア人ハッカーが6月に明らかにしていた。
 
 また、一部のITニュース・サイトは、「2億人分のヤフー利用者情報が闇市場で売買されている」と8月に報じていた。
 
 ヤフーでは、利用者名と認証語をすぐに変更することを利用者らに呼びかけている。
 
 【http://www.nytimes.com/2016/09/23/technology/yahoo-hackers.html?_r=0】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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