自走スーツケース開発〜加州企業が出資者募る

 カリフォルニア州の企業が、持ち主の後から付いてくる自走スーツケースを開発し、資金集めウェブサイトのインディゴーゴーで一般からの出資を募っている。
 
 CNNマネーによると、自走スーツケースは持ち主のスマートフォンの位置情報を基に、約3〜5フィート離れた距離を自動的に移動する。立てた状態でも寝かせた状態でも走行でき、出張や旅行に便利で障害者の役にも立つという。
 
 同製品を開発したトラベルメイト・ロボティックス(Travelmate Robotics)のデイビッド・ニア最高経営責任者(CEO)は「スーツケースはこの20年ほとんど変わっていない。もう革新されてもいいころだ」と話す。サイズは3種類あり、値段は399、495、595ドル。自走するときの最高時速は約6.75マイル。
 
 試作品は赤外線センサーで物を感知して衝突を避ける。ただ来年出荷する予定の完成品にはカメラやレーダーなどを搭載する計画。ニアCEOによると、ショッピングモールや歩道での実験は成功し、人で混雑する空港や駅でもぶつかる心配はないという。
 
 今のところ、調達できた資金は目標の10万ドルの3%程度。十分な資金が集まらなかった場合は専門の投資家から出資を募り、予定通り来年夏には出荷したい意向だ。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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