自転車泥棒を臭いで撃退〜新型錠商品化の資金募る

 毎年150万台もの自転車が盗まれている米国で、強烈な刺激臭で泥棒を撃退する新型の錠が考案され、関係者が商品化のための資金を募っている。
 
 CNNによると、「スカンク・ロック(SkunkLock)」と命名された新型錠は、一見世界中で使われている金属のU字錠のように見えるが、 秘密兵器を暗示するスカンクのような白黒の縞模様が外観の特徴。自転車を盗もうとして錠を壊すと中から有害な化学物質が噴出し、泥棒は吐き気を催して一時的に視覚障害や呼吸困難に陥り、周りの人も自転車泥棒に気付くという。
 
 発明したのは起業家ダニエル・イズコウスキー氏とスイス生まれの技術者イブ・ペレヌー氏。大量生産するため、現在クラウドファンディングで一般から2万ドルの資金を募っている。
 
 当初は爆発する錠という案もあったが、危険が伴うため断念し、結局は泥棒に永久的な害は与えないが一時的に身体機能をまひさせる唯一の方法として、化学物質を使うことにした。開発した物質「フォーミュラD_1」の主成分は、傷んだバターやパルメザン・チーズといったありふれた商品に含まれる脂肪酸だが、最強のガスマスクを着けていても感じられるほどの威力でありながら安全かつ合法だという。資金集めが成功すれば2017年夏から販売される見通し。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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