泡沫候補だったトランプ氏が次期大統領に 〜歴史的接戦を制し9日早朝に勝利宣言

 ドナルド・トランプ共和党候補が第45代米大統領に選ばれた。
 
 11月8日に投開票された米大統領選挙は、ジョージ・ブッシュ(息子)対アル・ゴア以来の大接戦となり、8日のうちに勝者が決まらず、当選者が最後まで決まらなかった5州での開票が完全に終わるまで正式な結果発表が持ち越されるかと思われた。
 
 しかし、米東海岸時間で日がかわった9日の午前2時35分ごろ、ヒラリー・クリントン民主党候補がトランプ氏に電話をかけて敗北を受け入れた、とCNNが午前2時40分に報じた。
 
 その直後、ニューヨーク市内の選対本部にペンス副大統領候補が登壇し、集結した支持者らに向かって勝利宣言した。
 
 2時49分には、トランプ氏とトランプ一家が舞台のうえに登場し、「開票結果が出るまで待たせてすまなかった」「たったいま、クリントン長官から祝福の電話をもらった」と述べ、勝利を宣言した。
 
 クリントン氏が敗北受諾電話を入れた時点では、トランプ氏は、選挙人票数(538)の過半数である270をまだ確保していなかった。
 
 しかし、残り5州での開票率が90%以上に達した時点で、4州での開票経過が僅差ながらもトランプ氏優勢だったことから、クリントン陣営が敗北を認めた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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