GM、工場で2000人超削減〜乗用車販売低迷で1月から

 ゼネラル・モーターズ(GM)は来年1月から、乗用車販売の落ち込みを理由にオハイオとミシガン両州の組立工場で2000人以上を削減する。
 
 AP通信によると、削減の対象はオハイオ州ローズタウン(同月23日から約1250人)とミシガン州ランシング・グランドリバー(16日から840人)の両工場で、いずれも第3シフトの稼働を停止する。ローズタウンは小型車「シボレー・クルーズ」を、ランシングは大排気量車「シボレー・カマロ」と高級車キャデラックの「ATS」と「CTS」を生産している。
 
 市場調査オートデータによると、10月の米新車販売の61.6%をトラックおよびスポーツ多目的車(SUV)が占め、乗用車は4割以下だった。業界コンサルティングLMCオートモーティブのジェフ・シュスター上級副社長は、乗用車からトラックへと需要が変化する中、人員削減は今後も続くとの見方を示した。
 
 国内では数年続いているガソリン安に加え、ベビーブーマーや若者に小型SUVの人気が高いことで消費者の乗用車離れが加速している。クルーズはモデルチェンジから1年余りしかたっていないにもかかわらず、今年は販売が約20%減少している。キャデラックのATS、CTSもともに約17%減少、カマロも9%落ち込んでいる。
 
 GMは一方で設備投資も発表し、ランシング工場とオハイオ州トレドの変速機工場、インディアナ州ベッドフォートの鋳造工場に計9億ドル超を投資する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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