輸送業、トラック台数を削減〜規模調整で料金回復狙う

 トラック輸送業界は、需要の低迷を受けて所有車の台数を調整している。
 
 ウォールストリート・ジャーナルによると、今年は小売店が余剰在庫を減らすため商品の輸入を抑えていることや製造業の伸び悩みなどの影響で、陸上輸送の需要が落ち込んでおり、供給過剰で輸送料金も低下している。大手トラック会社が需要に合わせて急速に輸送能力を減らすのに手っ取り早い方法はトラック台数の削減で、7〜9月期は大幅な減益に伴い何百台も減らす企業が相次いだ。
 
 1万9000台以上の大型トラックを抱える国内最大手スウィフト・トランスポーテーションは同期、前年比で581台の削減を実施、10〜12月期にはさらに200台減らす予定だ。米5位のワーナー・エンタープライジズも、7〜9月期の純利益が1890万ドルと前年比で41%減少し、240台のトラックを削減。貨物量や料金が大幅に改善するまでは数を増やさないという。
 
 ナイト・トランスポーテーションは純利益が23%減の2340万ドルに落ち込み、新規購入を控えて手持ちの車を使い続けているため、トラックの平均使用年数が伸びている。
 
 今年はスポット市場、長期契約ともに輸送料金が下がり続けており、9月は前年比で6.4%低下した。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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