モンサント、農業用ソフト企業を買収
- 2016年11月23日
- アメリカ発ニュース
農業関連・種子開発大手モンサント(ミズーリ州)は21日、エストニアの農業用ソフトウェア企業バイタルフィールズ(VitalFields)を買収することで両社が合意したと発表した。買収額は非公表。
ウォールストリート・ジャーナルによると、バイタルのソフトは農家が農薬や肥料を計画的に使い、欧州連合(EU)の環境関連法に従うことを助けると同時に、モンサントの欧州事業拡大に貢献すると見込まれる。
モンサントはこれまで、10億ドル以上を買収活動につぎ込んでデジタル農業技術部門クライメート・コーポレーションを強化してきた。クライメートが販売するハードとソフトは、農家が使う種子や化学薬品を記録するとともに天候を監視し、収量を最大に高めるための栽培計画を助言する。国内では約9500万エーカーの耕作地でクライメートのハード、ソフトが使われているが、事業はまだ利益を生んでいない。
モンサントはクライメートの製品をバイタルのシステムに組み込むことで、農場のトラクターからデータベースに各種の数値を直接送信し、農家が管理できる態勢を整える計画だ。
欧州では、7カ国の約50万エーカーでバイタルのサービスが使われている。農家が支払う利用料は1ヘクタール当たり年間1ユーロ。
9月にモンサントを660億ドルで買収すると発表したドイツの医薬・農薬大手バイエルは、今回の買収を歓迎している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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