アマゾン、実在食品店市場にも進出 〜商品を店外に持ち出すだけで支払い完了

 アマゾン(Amazon)は5日、物理的に実在する食品および雑貨店「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を地元ワシントン州シアトルで2017年初めに開店する計画を明らかにした。
 
 ブルームバーグによると、売り場面積が約170平方メートルのアマゾン・ゴーの店舗自体はほぼ完成しているが、アマゾンは現在、店舗運営の革新的システムを実験中で、来年初めの正式開店に向けてシステム稼働の最終確認に注力している。
 
 アマゾン・ゴーの店内には、キャッシュ・レジスターが存在せず、登録客が店内から商品を持ち出すだけで精算が自動処理されるしくみ。
 
 店外に持ち出される商品の情報は、来店客が店外に出る瞬間に検知器によって読み取られる。消費者は、アマゾン・ゴーに登録する際に支払い方法を選択または指定できる。
 
 それら一連のシステムは、「自動運転技術に使われている技術と同種の人工知能技術を応用したもの」とアマゾン・ゴーのシステム開発担当者は説明している。
 
 現在、アマゾンの従業員らがアマゾン・ゴーで実験的に買い物し、システム稼働を検証している。
 
 同社は、2015年11月に実在書店をシアトルに開店している。実在店舗市場への進出を強化しているとも見受けられるが、同社が同事業をどれほど拡大させるかについては不明だ。
 
 【https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-12-05/amazon-opening-store-that-will-eliminate-checkout-and-lines】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る