ホイップクリームが品不足〜ガス製造工場の事故で

 この時期にケーキ作りなどで需要が高まるスプレー缶入りホイップクリームが、ガス製造工場の爆発事故のため品不足になっている。
 
 ロイター通信によると、ホイップクリームを軽くふっくらさせるために使われている亜酸化窒素ガスの供給大手エアガス(Airgas、本社ペンシルベニア州)のフロリダ工場で8月、爆発事故が発生し、ガスの供給が途絶えた。
 
 デザートやココアのトッピングなどに使われるホイップクリームは、通常ホリデイシーズンが近づく11月から需要が高まる。ところがスプレー缶入りホイップクリーム「ナチュラル・バイ・ネイチャー(Natural by Nature)」の製造元ナチュラル・デアリー・プロダクツでは、エアガスの事故のため数カ月にわたって生産不可能になり、先週ようやく再開できた。ステファニー・マクボー副社長は「非常にタイミングが悪い」と話している。
 
 ユーロモニター・インターナショナルによると、ことしの米既製品ホイップクリーム市場は5億530万ドルの売り上げが見込まれていた。一部の料理サイトやブログは、自宅で簡単にホイップクリームを作る方法を紹介している。
 
 エアガスは生産体制の完全復旧を急いでいるが、供給が安定するまでは医療用ガスの供給を優先している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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