カナダ、石炭火力発電廃止へ〜米次期大統領とは対照的

 カナダ政府はこのほど、2030年までに石炭火力発電を段階的に廃止すると発表した。
 
 AP通信によると、現在カナダでは持続可能なエネルギーによる発電の電力構成比が80%を占めるが、キャサリン・マッケナ環境相は、30年までに90%の達成を目指すと述べた。この動きは自由党のトルドー政権が打ち出している気候変動対策の一部で、ジャスティン・トルドー首相は炭素税の導入も計画している。
 
 これに対し米国のドナルド・トランプ次期大統領は、石炭業界の復活を約束し、温暖化防止を目指した新しい国際的枠組み「パリ協定」からの脱退を公言するなど、対照的な方向性を打ち出している。トルドー首相は11月、オバマ大統領に「多くの価値を共有するあなたと一緒に仕事ができなくなるのは残念」と話した。
 
 カナダでは、10州のうち4州で今も石炭を使った発電が行われている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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