5日開幕のCES、参加業界が一段と多様化 〜パソコンや家電の存在感は皆無に

 米消費者技術協会(CTA=Consumer Technology Association)が主催して毎年1月にラスベガスで開かれる国際消費者電子製品見本市(CES=Consumer Electronics Show)が予定通り1月5日に開幕する。
 
 50年前に始まったCESの初期には、トランジスタ・ラジオや白黒テレビが出展された。当時の出展企業は家庭用電化製品メーカーで占められたが、ウォール・ストリート・ジャーナルによると、今回出展企業が属する業界は家電やカメラをはじめ、スマート・ヘアブラシを出展する美容品大手ロレアル(L’Oreal)から自動車大手、クルーズ船メーカーまで10業界以上にまたがる。
 
 250万平方フィートの会場に集まる出展企業数は約3800社、参加者数は約17万人と予想される。
 
 今回のCESの特徴を浮き彫りにするのは、仮想執事(ヴァーチャル・アシスタント)端末や人工知能技術、拡張現実(augmented reality=AR)および仮想現実(virtual reality=VR)、音声制御技術、自動運転車技術、消費者向けロボティクスと指摘される。それらは、2017年の技術市場を牽引すると目される技術でもある。
 
 時事通信によると、CESにことし初めて出展する日産自動車のカルロス・ゴーン社長が5日に基調講演する。ホンダは10年ぶりに参加し、トヨタや韓国現代、欧米勢も最新の自動運転技術を披露する。
 
 【http://www.wsj.com/articles/ces-annual-tech-event-shows-draws-other-industries-1483465295】【http://www.investors.com/news/technology/ai-virtual-assistants-augmented-reality-vie-for-next-big-thing-at-ces/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  2. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  4. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
  5. 私たちは習慣や文化の違いから思わぬトラブルに巻き込まれることがあり、当事務所も多種多様なお...
  6. カナダの大西洋側、ニューファンドランド島の北端に位置するランス·オー·メドー国定史跡は、ヴァイキン...
  7. 2023年12月8日

    アドベンチャー
    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化...
  8. 2023年12月6日

    再度、留学のススメ
    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
ページ上部へ戻る