キャタピラー、世界本社をシカゴに移転

 建設機械大手キャタピラーは1月31日、1925年の創業以来イリノイ州中部ピオリアに置いてきた世界本社を同州シカゴに移転すると発表した。
 
 ロイター通信によると、シカゴの方が国際空港に近いため国外拠点への行き来が便利になるほか、人材獲得でも利点が大きいと同社は判断した。シカゴには穀物商社大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)や食品大手コナグラ・ブランズも本社を移している。一方で同市は犯罪が多発しており、市と州の経済見通しも明るくはない。
 
 キャタピラーの新本社移転は2017年中に始まるが、正確な所在地は不明。上級幹部や人事部門など約300人がピオリアから移動する。
 
 同社は16年、世界で1万2300人の人員削減を行なった(うち米国は7700人)。現在は州内オーロラの施設を含む大型工場2カ所の閉鎖を検討している。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る