売り場と客の交信可能に〜スーパー大手、センサー導入で

 スーパーマーケット国内最大手クローガーは、センサーや解析技術を使って売り場の棚や商品と近くを通る客との交信を可能にする試験事業「デジタル・シェルフ・エッジ」を行なっている。
 
 ウォールストリート・ジャーナルによると、店内システムが、クローガーのアプリケーションをダウンロードした携帯電話を持つ客を感知し、特定商品に関する特売を知らせたり客の買い物リストにある商品を4インチのカラー画面に映し出したりする仕組み。試験は2016年末から始まっており、現在は本社のあるオハイオ州シンシナティ周辺の14店で行なっているが、今後数を増やす予定だ。
 
 アマゾンやウォルマート・ストアズ傘下のジェット・コムなどオンライン小売店との競合が激化する中、クローガーは買い物を自動化しサービスを個別化するという戦略を進めている。クリス・ヘルム最高情報責任者(CIO)によると、業界ではセンサーと携帯電話を使って店と客が交信することが次の自動化の波だという。競争相手のアマゾンは、オンライン食料雑貨販売「フレッシュ」の拡張を続けているほか実店舗展開にも動き出している。16年末には商品数を絞り込んだコンビニ型の実店舗 「アマゾン・ゴー」もオープンし、ドライブスルー型の店にも取り組んでいる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る