なりすまし詐欺の苦情、ID盗難を上回る

国税当局職員などを装った電話による「なりすまし詐欺」に関する苦情が、2016年は初めて個人情報(ID)盗難の苦情件数を上回ったことが連邦取引委員会(FTC)のまとめで分かった。

ロイター通信によると、FTCの捜査部門コンシューマー・センティネル・ネットワークが16年に受けた苦情は305万374件。このうち40万6578件がなりすまし詐欺に関する内容で、ID盗難は39万9225件だった。

苦情全体は過去最高を記録した前年の314万803件から3%減少した。16年の構成比では債務取り立てに関する苦情が最多の28%を占め、85万9090件に上った。

FTCによると、内国歳入庁(IRS)の職員を装って税金の納入を求めるなど、政府機関をかたる不正が増えており、その結果苦情が増えたと考えられる。特に軍関係者から最も多かった苦情がなりすまし詐欺関連で、全体(11万5984件)の32%を占めた。

苦情を届けた人の77%は「まず電話がかかった」と答え、2年前の54%から大幅に増加した。「電子メールが来た」という人は8%、インターネットを介した詐欺は6%だった。

16年は66万2209人が詐欺によって計7億4450万ドル(1人平均1124ドル)を失っており、払い込みの58%は電子送金で行われ、残りはクレジットカード、銀行口座からの引き落とし、プリペイドカードなどが占めた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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