運輸会社、ルート変更で大忙し〜ハリケーンの影響で

 大型ハリケーン「ハービー」でテキサス州南東部の貨物輸送は混乱が続くと予想され、28日現在、トラック運送会社、鉄道、船会社は貨物の輸送経路を変えて臨時の物流網を構築している。
 
 ロイター通信によると、ヒューストンとコーパスクリスティの港湾ではハービーの上陸前からほとんどの船の出入りが止まり、大雨と激しい洪水による水位の上昇で道路や鉄道路線を広範囲で機能が停止した。
 
 ヒューストン地区では27日、トラック輸送の注文件数が80%減少した(貨物輸送情報のDATソリューション調べ)。ユニオン・パシフィック鉄道はヒューストンと周辺地域への貨物輸送をすべて停止した。小包配送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)はヒューストンとボーモントで貨物輸送を中止、サンアントニオ地区でも一部でサービスを停止している。メキシコ湾ではマースク・ラインのコンテナ船2隻が停泊し、ヒューストン港の再開を待っている。
 
 貨物輸送情報Truckstop.comのノエル・ペリー氏によると、今回のハリケーンで国内の運送能力の10%に影響が及んだという。全米の小売業者やその他の荷主は、商品輸送で十分なトラックを確保するのが難しくなるかもしれない。小売り大手ウォルマート・ストアズは、被災地や避難所に向けて1000台以上の大型トラックを派遣した。多くが水を積んでいるという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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