ファーウェイとZTEのスマートフォン利用に警告 〜FBIやCIAの長官ら、議会公聴会で証言

連邦政府のおもな6つの諜報関連機関は14日、中国のファーウェイ(Huawei)とZTEのスマートフォンを使わないよう呼びかけた。

CNBCとヴァージ誌によると、FBIやCIA、NSAの長官らは、連邦議会上院の情報委員会が開いた公聴会で証言し、両社のスマートフォンを米国内で流通させることが安全保障上の懸念につながる、と主張した。

FBIのクリス・レイ長官は、「米国と同じ価値観を共有しない外国政府の影響を受ける会社らが米国内の通信網に対し影響力を持つようになる危険性を非常に懸念する」と証言した。

中国製の電子機器類が米国内での流通を禁止される動きは2012年にもあった。ファーウェイとZTEが中国共産党と緊密な関係にあることを理由に、下院情報委員会は当時、米国の無線通信網上にセキュリティー・リスクがもたらされると判断し、両社のスマートフォンを米政府機関に販売することを禁じた。

ファーウェイのリチャード・ユーCEOは、先日の公聴会に先だつ1月初めに、「われわれのスマートフォンは世界170ヵ国の政府と消費者に信頼されている」「欧州の携帯電話サービス大手らとも良い関係を築いている」と国際CES(消費者電子製品見本市、ラスベガス)で話し、特定の会社の製品を市場から閉め出す米国の行為を批判した。

AT&Tは最近、ファーウェイ製スマートフォンを扱う契約を解約している。AT&Tの決定は、米議員がファーウェイ製のスマートフォンを米国内で流通させることに激しく反対したことが理由だと報じられている。

【https://www.theverge.com/2018/2/14/17011246/huawei-phones-safe-us-intelligence-chief-fears】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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