アマゾンのブリンク買収は半導体技術が狙い 〜スマート住宅機器市場の開拓を視野に

 アマゾン(Amazon)は、家庭用防犯カメラの製造会社ブリンク(Blink)を2017年末に約9000万ドルで買収している。その目的は、カメラだけでなくブリンク(Blink)の半導体技術にあるとみられる。
 
 ロイターが関係者の話として伝えたところによると、ブリンクのカメラに搭載されている専有チップは、アマゾンの小型機器群の生産コストを下げ、電池寿命を延ばす可能性がある。
 
 アマゾンは、接続型カメラのクラウド・キャムからまず始め、いずれはスマート・スピーカーのエコーへの活用も考えている。
 
 現在、クラウド・キャムやエコーは電源につないで使う必要がある。それに対しブリンクのカメラは、AA型リチウム電池1組で2年以上作動する。
 
 アマゾンによるブリンク買収は、いまのところ大きな関心を集めていない。業界専門家らは、同買収をアマゾンの新事業「アマゾン・キー」向け戦略の一環とみている。
 
 アマゾン・キーは、留守中でも商品を配達できるよう消費者がスマート錠と防犯カメラを設置して配達人が配達物を家のなかに置けるようにするサービス。
 
 アマゾンは、スマート住宅技術の拡大にともなって、防犯カメラ市場にも商機があると考えている。ブリンクのカメラは、99ドルからと安いため普及する可能性も期待できる。クラウド・キャムの価格は119.99ドルで、ネットギア製の無線型機種アルロはもっと高い。
 
 ベンチャー・キャピタル会社の専務でアマゾンの端末製品部長だったスコット・ジェイコブソン氏は、ブリンクのカメラについて、「何ヵ月間もカメラを駆動させ続けられ、電源につなぐ必要がなく工事も不要というのは、市場競争の流れを変える可能性がある」と話す。
 
 アマゾンは、ドローンのカメラや、キャッシュ・レジスターなしの新しい小売店にブリンクの技術を応用する可能性もある、とジェイコブソン氏は述べた。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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