財務サービスおよび保険サービス提供のシリコン・バレー新興企業セイフティーウィング(SafetyWing、パロ・アルト拠点)は、外国在住者に低価格医療保険を提供するオンライン・サービスを立ち上げた。
テッククランチ誌によると、ノルウェイ出身の起業家3人が設立した同社は東京海上と提携し、緊急治療向けのいわゆる外国旅行者医療保険を外国に住む人たちに販売する。
加入者が払う保険料は、米国以外では月額37ドル、在米外国人の場合には32ドルが加算され69ドル。米国の医療費が極端に高いことが理由だ。
保険対象は受診費用と処方薬代金で、予防治療目的の医療費や薬、そのほか、がんや糖尿病のように個人が以前から抱える疾患は対象外。
若い世代のなかには、世界を転居しながらインターネットとデジタル機器を使って仕事する「ノーマッド(nomad)族」(定住場所を持たずに移動し続けながら放牧する民族を意味する言葉の転用)が増えている。
セイフティーウィングは、そういった人たちを標的市場にした医療保険サービスの構築と同時に、米国内で働く多くの無保険外国人に保険を提供することを狙っている。米国の場合、特に農業に従事する外国人にとって、セイフティーウィングの保険がもっとも安い選択肢となる。同社では、同社の保険サービスの潜在的市場規模が世界で2500万人ほどと見積もっている。
同社は、新興企業育成サービス大手のYコンビネーターを含む複数のベンチャー・キャピタル会社から総額50万ドルの立ち上げ資金を調達している。そのなかには、ノルウェイの政府機関が運営する革新ノルウェイ基金も含まれる。
【https://techcrunch.com/2018/03/06/foreign-workers-can-now-get-health-insurance-abroad-with-this-new-startup/】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集
-
2024年4月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 自動車関連
中国の自動車メーカー、慣行覆しEV生産を迅速化
-
2024年3月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ、テキサス州で社員向けロボタクシー運行