17年の世界ワイン生産、60年ぶり低水準

 2017年はワインの世界生産量が過去60年で最低だったことが、国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV、本部パリ)のまとめで分かった。欧州の天候不順が主な要因。
 
 ロイター通信によると、17年の世界生産量は前年比8.6%減の2億5000万ヘクトリットル(hl)と、1億7380万hlだった1957年以降で最も少なかった。1hlは100リットルで、標準的な750ミリリットルのボトルだと133本強に相当する。欧州連合(EU)では、主要ワイン生産国がいずれも悪天候に見舞われ、生産量が14.6%減の1億4100万hlにとどまった。OIVの推定では、イタリアは17%減の4250万hl、フランスは19%減の3670万hl、スペインは20%減の3210万hlだった。
 
 フランス政府は「ボルドーやシャンパーニュといった主要生産地のほとんどが春の霜や干ばつ、暴風などの影響を受けたため、17年の生産は記録的な低水準だった」と説明する。これに対し、生産量世界4位の米国と7位の中国は比較的生産 が安定していた。5位はオーストラリア、6位はアルゼンチン。
 
 南米は傾向にばらつきが見られ、16年の生産量が非常に少なかったアルゼンチンは25%増加したが、チリは6%減少した。
 
 ワインの世界消費量は1.8%増加の2億4300万hlで、最大消費国は米国(3260万 hl)、2位はフランス(2700万hl)だった。消費量の伸びは中国が3年連続で首位となり、3.5%増の1790万hlだった。輸出量はスペインが市場の20.5%を抑えて首位を維持したが、輸出高ではフランスが90億ユーロで首位を守っている。世界輸出量は3.4%増の1億790万hl、輸出高は4.8%増の3000億ユーロだった。 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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