FBI、ルーターの再起動を呼びかけ 〜マルウェアによる利用者データ盗難に警鐘

 FBIは先日、インターネットに接続するルーターを再起動することを全利用者に呼びかけた。ロシアのマルウェア「VPNフィルター(VPNFilter)」に起因するセキュリティー懸念に警鐘を鳴らしたもの。
 
 ビジネス・インサイダー誌によると、VPNフィルターは、利用者に知られることなくルーターに自己実装して利用者データを盗み取る、とFBIはその危険性を説明した。現時点では約50万台のルーターがVPNフィルターに感染したと見積もれる。それらの大部分はウクライナに集中する。
 
 FBIによると、ルーターを再起動すると「マルウェアを一時的に混乱させ、感染機器の潜在的特定を助ける」。FBIはそれと同時に、ルーターの遠隔管理設定を無効化し、設定するためのアクセス認証語の変更を推奨している。
 
 また、ルーター更新用のソフトウェアが出されている場合には、すみやかに実装して更新することが望ましい。
 
 現在、市場に出回っているおもなルーターのブランドには、リンクシス(Linksys)やネットギア(Netgear)をはじめ、エイスース(Asus)、TPリンク、トレンドネット(TRENDnet)がある。
 
 VPNフィルターは、ブランドに関係なくルーターを感染させる。リンクシスとネットギアのルーターは世界市場で広く普及しているため、再起動と認証語再設定、そして更新ソフトウェアの実装が特に勧められる。 【http://www.businessinsider.com/sai】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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