インディード(Indeed)が先日発表した調査報告書「The Best Jobs in the U.S.:2019」によると、2015年から2018年における機械学習工学者求人件数は344%も増え、技術職のなかで需要がもっとも高いことが明示された。また、機械学習工学者の平均基本年俸は14万6085ドルだった。基本年俸には賞与や株式オプションは含まれていない。
フォーブス誌が報じた同調査報告によると、米国内の最高給与職(すべての職業が対象)のうち最高給与の技術職は、平均基本年俸が15万8303ドルの機械視認工学者だった。機械視認工学者の平均年俸は全体の2位で、最高年俸はアジャイル・コーチの16万1377ドルだった。
アジャイル・コーチとは、アジャイル・プロジェクトの実行経験の豊かな事業監督または事業指揮官で、アジャイル手法を向上させて担当班の仕事を大幅に効率化させる専門家だ。アジャイルとは、さまざまの要因や要件、状況、環境に応じて俊敏かつ動的、臨機応変に対応することを意味する。ソフトウェアの開発業務で最初に用いられた言葉で、立案から設計、改良、コード書き、検証、商品化という開発周期を短縮することをねらった取り組み手法がアジャイル開発だ。近年ではあらゆる業界での販促や製品開発の現場に普及した。
インディードがまとめた高給職上位25の平均基本年俸は10万4825ドル、基本年俸の中央値は9万9007ドルだった。
同調査によると、機械視認工学者と機械学習工学者に次いで求人件数の伸びが大きかった技術職は、フル・スタック開発者(Full-stack developers=広範の技術や知識を持つことで、通常なら数人の協業によって実行される開発や技術運用を一人で実行できる技術者)とセールスフォース開発者(Salesforce developers=セールスフォースの製品やプラットフォーム向けにアプリケーションやシステムを開発する技術者)で、需要増加率はそれぞれ206%と129%だった。すべての技術職の求人件数は2015年から2018年に平均146%増加した。
【https://www.forbes.com/sites/louiscolumbus/2019/03/17/machine-learning-engineer-is-the-best-job-in-the-u-s-according-to-indeed/#7ba3d1da7bb0】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集
-
2024年4月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 自動車関連
中国の自動車メーカー、慣行覆しEV生産を迅速化
-
2024年3月28日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ウェイモ、テキサス州で社員向けロボタクシー運行