カリフォルニア州サクラメント市の公益会社は、時間帯によって変動する電気料金制度を導入して、太陽光発電と蓄電装置を設置した世帯での効果を調べている。
グリーンテック・メディアによると、サクラメント自治体公益区(SMUD)は、新興企業のサンヴァージ(Sunverge)と協力して、太陽光発電と蓄電設備を設置している顧客34世帯でその実験を進めている。
SMUDは、電力使用量が増える時間帯の特別料金を2012年以来、個人住宅向けに試験的に導入してきた。冷房使用が増加する夏の午後といったピーク時間帯の電力使用量を削減するための方策だ。
サンヴァージは、過去2度の夏のあいだに太陽光発電と蓄電を設置した世帯がそのピーク時料金にどう反応するかを観察してきた。2015年6月から9月のデータを見るかぎり、変動料金が適用されている家庭ではピーク時の蓄電池使用が大幅に増加し、変動料金制度に大きな効果があることが示された。
サンヴァージの計算では、変動料金の適用された家庭で9日間にわたる電気代節約金額が総計445ドルとなった。
蓄電池は太陽光発電のみで充電され、送電網の電力で充電することはない、とサンヴァージのケン・マンソン最高経営責任者(CEO)は説明している。同社はまた、室温調節器や住宅全体のエネルギー・データ、気象予報データ、通信プラットフォームを使ったエネルギー管理技術も活用している。
同様の概念は、住宅向け太陽光発電や蓄電、エネルギー管理システムを提供するほかの企業でも商業化を積極化させている。もっともよく知られているのは、テスラとソーラーシティーの提携関係を通じたサービスだ。そのほかにも、サンジェヴィティーやサンラン、エンフェイズ、サンパワーが、やはり提携関係を通じて類似サービスを提供している。
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