樋口ちづこ 極苦楽ライフ

カリフォルニア在住のエッセイストが、日々のできごとや考えたことを通して、アメリカ生活のつらさ、楽しさ、人の温かさと哀しさ、そして笑いをつづります。

カテゴリー:極苦楽ライフ

  • 第18回 おしゃれ

     おしゃれをしている人を見るのは楽しい。「この人、ちょっと気がふれているのじゃあないかしらん」と疑うほどに過激であれば、もっと興味をひかれる。「おお、すごい。あの顔とこの格好を仕上...
  • 第17回 仕事から得たもの

     仕事がなくなったらどうしよう、と考える時がある。というのは、18歳で故郷の山口県萩市を出てから、学生時代も含め、限りなく仕事人生だったからだ。  私の世代の日本では「良家の...
  • 第16回 夏の風物詩

     その季節特有の現象を風物詩というのなら、日本の夏の風物詩は縁日、花火大会、盆踊りと続く。日本で青春時代を過ごした人なら、胸がキュンとなる想い出も多いはずだ。夏の海辺で初恋を経験し...
  • 第15回 歌おう

     ロサンゼルス近郊アーバインに日系アメリカ人経営の農場がある。この田中ファームでは、毎年、東日本大震災の復興支援イベントを行っている。今年の6月14日の開催で4年目になった。昨年は...
  • 第14回 ボランティアとは

     アメリカでは「ボランティアは誰でもするもの」のようだ。  東部コネティカットにあるイエール大学の同窓生は1年に一度、5月の第2土曜日を「イエール奉仕の日」と決め、世界120...
  • 第13回 願わくば

     願わくば、花の下にて春死なん、そのきさらぎの望月の頃。こう歌ったのは西行法師だ。日本人には花といえば桜。いっせいに咲いて、あっという間に散ってゆく。我々は古来、桜に魅了されてきた...
  • 第12回 届いたラブレター

     あんなラブレターをもらったら、来ないわけにはいかないよ。早稲田大学グリークラブOBの口からもれた言葉である。うれしかった。  卒業生たちでつくる校友会「LA稲門会」は今年、...
  • 第11回 光と影のあいだ

     今我が家の庭はむせかえるようなジャスミンの香りが渦巻いている。コの字型の垣根に這わした可憐な小花たちは、白い額縁のようだ。庭に出ると真綿のような太陽が肌にまつわりつく。まだ、芽を...
  • 第10回 手紙をありがとう

     会ったことのない私の「子供」から1年に2度手紙をもらう。学校で勉強は何が好きか、運動は何をしているかなどの日常生活が書いてある。彼らは私の「血がつながった」子供ではないけれど、実...
  • 第9回 かくし味

     新年おめでとうございます。  皆様の新しい年があれもしよう、これもする、こうなろう、憧れや野心にあふれた年でありますように。  我々にはここ米国で挑戦するチャンスがあ...
  • 第8回 クリスマスツリー

     ちいさな、ちいさな、水色の光が無数にきらめいていた。きれいだ。飾りはそれだけ。水色の巨大なクリスマスツリーは天に向かってそびえていた。ローマはバチカン、サンピエトロ広場のことであ...
  • 第7回 憧れる

     春夏秋冬、それぞれいいところがあり好きだ。なかでも年末は特に好き。10月はハロウィーン、11月は感謝祭、12月はクリスマスと続く。その月のイメージや色がはっきりしているのがいい。...
  • 第6回 マラソンは極苦楽

     苦手なものは数あるが、一番を挙げろといわれれば運動である。自慢じゃないが運動神経ゼロ。これは今に始まったことではない。子どもの頃からだから年季が入っている。こんな私がひょんなこと...
  • 第5回 自分の城をつくる

     「大きな家に住みたい」「きれいな家に住みたい」  たいていの人はこう思い、こんな夢や希望を抱くものです。アメリカでこの夢を叶えたい。あなたも大きな家に住む自分をイメージしな...
  • 第4回 アメリカ国歌を歌う

     「Oh, say, can you see 〜♬」  7月12日、夕陽がゆっくりと西の空を染める頃、ロサンゼルスのドジャー・スタジアムは夏の夕の爽やかな空気に包まれていた。...
  • 第3回 外見はあなたを映す

     「ブラックタイ」「女性は白か黒のイブニングドレス」  場所はコスタメサ、ウエスティンホテルのイサム・ノグチ・ガーデン。何だか高級そうな場所だ。初めてもらったチャリティーイベ...
  • 第2回 花だから咲く

     アメリカは広大だ。  35年前、トランク一つでアメリカ中を渡り歩いた。アメリカ進出した日本企業の製品を売る仕事だった。商品は既に主要デパートに買い上げられていた。それを着物...
  • 第1回 出会った恩人

     「ああ、最初の1軒を売りたい、それさえ出来れば」  これは、不動産エージェントになった者が最初に出くわす関門だ。家を売るのは靴1足売るのとはわけが違う。おそらく大多数の日本...

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