樋口ちづこ 極苦楽ライフ

カリフォルニア在住のエッセイストが、日々のできごとや考えたことを通して、アメリカ生活のつらさ、楽しさ、人の温かさと哀しさ、そして笑いをつづります。

カテゴリー:極苦楽ライフ

  • 劣化する命、育つ命

    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果があるのだろうが、一般的には個人差はあっても加齢からくる変化は誰にでも訪れる。70...
  • アドベンチャー

    山の中の野花 今、私たちは歴史上経験したことのないチャレンジに遭遇している。一つは地球温暖化が叫ばれ、異常気候が続いていること。もう一つは、テクノロジーの想像を超える発達で...
  • フィレンツェの日々

    フィレンツェの遠景 誰にでもささやかな夢がある。イタリアで長い休暇を取ってみたかった娘家族は、ローマに2週間、ミラノに2週間、そしてフィレンツェに4週間滞在する夢を実行に移...
  • 人ごみの中にそを聴きにゆく

    フロリダ、パームビーチで 石川啄木の短歌は胸に沁みる。「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」。啄木は東京に出てきたものの、生活苦から望郷の思い止みがたく...
  • バトンを持って走る

    フラワードレス 昨年から今年初めにかけて、我々世代のオピニオンリーダーや、アイドル的存在だった有名人が数多く亡くなった。文学では瀬戸内寂聴、大江健三郎、音楽では坂本龍一、フ...
  • ギルティープレジャー

    ニューヨークの古い教会 根を詰めて仕事をし、極度に集中した緊張の日々が続くと、息が詰まって爆発寸前になる。ストレスが溜まってもうもたない。そういう時は、迷わず息抜きだ。 ...
  • 愛するアメリカ

    サンフランシスコの町並み 一年中温暖なカリフォルニアだが、冬は雨が降る。以前は1年間でたった3〜4日のパラパラ雨だけだったのに、地球温暖化の影響を受けてか、最近は以前からは...
  • 日常の些事

    冬の落ち葉 年齢を重ねると、だんだんと感動が薄くなるとはよくいわれる。ほとんどのことは過去に経験済みだから、感動も二番煎じになるのは致し方ない。何といっても初体験の感動ほど...
  • 森英恵の反骨精神

    裏庭の蝶 ファッションが好きな女性はたくさんいるだろう。私もその一人だ。休日の気晴らしは以前は本屋のはしごだったが、今は洋服店を見て回るのが楽しい。ファッションは世情を知る...
  • 遊び上手

    独断と偏見だが、アメリカ人の良いところは遊び上手なことではないだろうか。日本人の若い方々は私の世代とは違うだろうが、我々の世代は、人は働くために生まれてきたと思っていた。...
  • 住めば都

    ジャカランダの道 太陽が暖かい。春から夏にかけ、輝く青空と真綿のような太陽の暖かさは格別だ。春先は天候が荒れる。近年は地球温暖化ゆえに、各地で異常気象が報告される。ここ加州...
  • 家を遺す

    家の売買に関わる仕事を長年している。人それぞれ異なった理由でこの職業を選択するのだろうが、私の場合は建築物が好きというのが第一の理由だった。家の大小に関わらず、ここをこうし...
  • 旅に出ようよ

    今年こそは旅に出よう。本当は1年9カ月前に実行するはずだった。綿密に計画を立て、飛行機、ホテル、ツアーの予約をし、支払いすべてを完了していた。それなのにコロナが勃発し、すべ...
  • 第83回 天国はどこにあるの?

    私は長い間、天国を探して生きてきたような気がする。ほとんど前進していないのろまさだが、一応、目標に向かって人並みに歩いてきたつもりだ。誠実に、倦まず弛まず続ければ、いつかは...
  • 第82回 アンソニー・ボーデイン

    25年前にLA 郊外のPalm Springsに2年ほど住んでいた。Coachella Valleyの広大で美しい砂漠の中の小さな町である。絢爛豪華な星空が見えるように、現...
  • 第81回 街に出ようよ

    1年半のコロナ禍を経て、ようやく以前の人間らしい生活が再開した。この時を待ち望んでいた。屋外に繰り出す喜びに溢れた人々の姿。解放感に浸る人間の姿はどんな時でも、どんな人の上...
  • 産後うつ

    文章を書く時、明確なルールを自分に課している。それは家族のこと、仕事のことは一切書かないということ。ゼロ。そのほかのことを書く時は、読んで気持ちの良いもの、人の役に立つであ...
  • じゃあ、またね

    私たちは皆それぞれ趣味を持っている。コロナ禍の巣ごもり生活の間に、鉢植えやベランダ菜園を始める人の数が増えたというニュースを聞いた時、園芸好きの私は仲間が増えたことが嬉しか...
  • プランを立てよう

    昨年のコロナ自粛生活は、苦しい毎日だった。エッセンシャルワーカーの私は3月半ばからの3カ月は完全巣ごもりだったが、7月4日以降はいつもと変わらず外出し、仕事をした。当然、厳...
  • 手を使うこと

    コロナ自粛も9カ月も過ぎると、さすがに疲れてくる。少しずつ規制も緩和され始めたが、根本的な解決に至るには、まだ4カ月以上を要するだろう。3月半ばから始まったパンデミックに丸...
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  3. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
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    名古屋駅でホストファミリーと涙の別れ(写真提供:名古屋市) 以前に、たとえ短期であっても海外...
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