横浜最古の倉庫、取り壊し 歴史的建造物と惜しむ声
- 2014年11月5日
- 日本発ニュース
【共同】れんが造りの古い倉庫が点在する横浜市で最古とされる旧「三井物産横浜支店倉庫」(横浜市中区)の解体工事が5日に始まった。関東大震災の被災を免れた「貴重な遺産」として、建築関係者らから惜しむ声が上がっている。
解体を決めた不動産会社ケン・コーポレーション(東京)や市に、日本建築家協会関東甲信越支部などが保存を求める要望書を出していた。同支部の保存問題委員会の笠井三義さんは「横浜では歴史的建造物の取り壊しが相次ぎ、危ぶむべき状況。行政が踏み込んだ対応をしてほしかった」と話す。
日本建築学会関東支部によると、倉庫は1910年に完成し、観光客が多く訪れる「横浜赤レンガ倉庫」より約1年古い。鉄筋コンクリートにれんがや木材を組み合わせ、23年の関東大震災でも倒壊しなかった。保管されていた大量の生糸の収益が震災復興に貢献したといわれる。
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