「成果認められうれしい」 秋山氏が喜びの声

 【共同】化学兵器禁止機関(OPCW)の初代査察局長を務めた秋山一郎氏(64)は10日、オスロでノーベル平和賞授賞式に出席後、「これまでの成果が認められて本当にうれしい。感激しました」と喜びを語った。

 式典ではOPCWの幹部だった元同僚と隣り合わせで着席。秋山氏は「お互い協力し合って苦労を乗り越えてきた。『おれたちの仕事で受賞したんだ。やったな』と言って握手した」と述べ、笑顔を見せた。

 式典後、現役の査察官リーダーから「秋山さんのおかげで今の自分がある」と声を掛けられるなど今も人望が厚い様子。シリア化学兵器の廃棄に手を貸してほしいと頼まれたらどうするかとの問いに「家族はダマスカスには行かないでと言っているが、私は喜んで行きます」と答えた。

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